#5 - 2 ページ24
彼女が、触れたことのない【畏ろしさ】。
そんな恐怖が、彼女を今…包み込んでいる。
(まずい)
彼女は、必死に思考を巡らせた。
あまりに間合いが悪すぎる。
あまりに距離が近過ぎる。
あまりに力量が違いすぎる。
こんなのは、根性論じゃどうしようも無いほど
"現実"という鈍器で殴られ続けているようだ。
悟「お前が安全な場所にいれるように、俺が命令する。そうだ、俺の屋敷に匿うのはどうだ。それなら、お前とこの先もずっと一緒にいれる。一生、お前を閉じ込めて置けば俺は安心して毎日を送れると思うんだ。
なぁ、A。」
駄目だ、問いかけてはならない。
問いかけてしまえば、その言葉は強い【_____】となってしまう。
悟「____」
彼が、次の言葉を紡ぐ瞬間。
彼は、彼女の視界から消えていた。
傑「ったく、この馬鹿サングラス!!」
Aを抱き締めていた悟を、横から殴ったのは後から追いかけてきた傑だった。
その様子はかなり息が上がっており、彼の様子の異常さにとっさに追いかけて来たのだろう。
傑は、悟からAを隠すように片手で抱き締める。
傑「大丈夫かい、A…」
『……まぁ、何とか生きてはいます』
傑「……本当にすまないね。」
傑は、悟に傷つけられたであろう両腕の出血を目視すると彼の代わりに謝罪をした。
傑「…ちょっと、センチメンタルな気分なんだよ。だから、許してやってくれないか。」
『……めちゃくちゃ凶暴的なセンチメンタルですね。』
傑「……まぁ、私とて初めての体験なんだ。」
『…てか、悟くん。動きませんけど…生きてます?』
傑「………様子を見てくるから、絶対に悟に近づかないで。」
そう言って、Aに距離をとるように指示をする。後から、日下部が息をきらして走ってきた。
日「…はぁ、はぁー……まだ若いはずなんだけどなぁ」
『あっくん!!』
日「…大丈夫か、Aちゃん」
『…………めちゃくちゃかっこ悪いんですけど』
日「…しかたねぇ、だろ」
息を整えながら、彼女を守るような位置に動く。
そんな日下部の肩を優しく撫でるA。
そんな2人に、音もなく現れた。
そう、
"ただ、気づけばそこに居た"。
『っ、あっくん…!!』
日下部は、悟に突き飛ばされる。
傑がすかさず呪霊を召喚してクッションの代用をさせる。
Aは、悟に腰を引かれて抱き寄せられる。
『っいい加減にしてよ、悟くん…!!』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
221人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エゴ信者。 - しゅーーさん» コメントありがとうございます。私もヴィラン系ヒロイン大好きなので、共感して頂けて嬉しい…!更新頑張ります、読んでくださり本当にありがとうございます。 (1月7日 18時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 再度コメントありがとうございます。見続けてくださる事実だけで感無量です。オリジナル編はご認識の通りクライマックスです、少し話の中身の肉付けを考えることに苦悩してますが第1幕、最後まで頑張っていきます! (1月7日 18時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
しゅーー - 敵側系のヒロイン…マジでほんとに好きです!!!思わず読み込んでしまいました!笑 ここからの展開を楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください🫶 (1月7日 13時) (レス) @page37 id: 818f66b315 (このIDを非表示/違反報告)
B.E.E.L.E.(プロフ) - エゴ信者。さん» ご返信ありがとうございます!いよいよクライマックス展開ですかね?ダークヒロイン最高です、、パパ黒がどう重要なのか、、更新楽しみにしています! (1月7日 2時) (レス) id: cde15767ef (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 返信遅くなりました。感想・評価等本当に励みになります。ありがとうございます。パパ黒ですね、この先の展開で大重要人物ですので引き続き見てくださると嬉しいです。頑張ります! (1月5日 8時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エゴ信者。 | 作成日時:2024年1月3日 12時