＃４ - ４ ページ20
硝「…あー、あんま見つめないで」
彼女は、そう言ってAの視界を塞ぐように手の平を前に出した。
たしかに、見つめられ過ぎるのは不快だろう。
視線を逸らす瞬間に見た硝子の顔は、少しだけ火照っているように見えたのは気の所為だろうか。
硝「…あー、っとなんだっけ…あ、五条のあれはね」
宙に浮いていた彼のカラクリにの真相に、耳を傾ける。
と、同時に聞こえてくるのは大きな足音だった。
日「ぃ、家入………っさん!!」
『…あっくん』
硝「どしたんすか？」
日「急いで来てくれ…緊急事態だ…!!」
(………緊急事態？まさか)
彼女は、神経を研ぎ澄ませて客席側の自分の【穢れ】となった呪力を探る。
それに当たる呪力を感じることは出来なかったと同時に、記憶しておいた2人の呪力も感じない。
(…ついにかかった!!)
少しばかり口角が上がってしまったが、それを上手く咳込むことによって手で口元を隠しカバーする。
硝「…なんなんだよ、もう。Aはもう出番か…気にしないで、ライブに集中しなよね。」
『もちろん!!』
硝「……じゃあ、少し離れるから」
『はい、お気をつけて。』
2人の姿が見えなくなった瞬間、彼女はまた【穢れ】を生み出して呪霊を生成する。
『…呪術師全員の術式が知りたい。君が、私に見せてくれるかな？』
小型の呪霊は、まるで蠅のような見た目でその瞳は物事を記録するのにうってつけであろう大きさを成していた。
彼女は、優しく手で撫でる。そして、硝子の後を追うように指示をする。
『…っあー、愉しくなってきた…!!』
軽く伸びをして、彼女はまたステージの上に立つために歩みを進める。
全てが予定調和。
全てが彼女の思いのまま。
彼女は、あまりの愉悦に万遍の笑みを浮かべてはステージ上に走って向かう。
『お待たせ!!お前ら、天国に向かう準備は出来てるかー!!』
私と観客のボルテージをあげる音楽がこの会場を支配する。
____日本武道館 通路にて
悟「ちっ、被呪者相手じゃめんどくせーっ!!もう、ババーって人間ごと祓っちまうのはなしー？」
呪われている人間のことを、被呪者と呼ぶ。
そう、ブラフとして置いたのは彼女が生み出した呪霊に取り憑かれたスタッフであった。
傑「絶対に駄目だ!!呪術師の存在意義を改めて思い出せ!!私たちは彼らの為に存在している!!」
傑は自らに取り込んだ呪霊を使役して、悟と同じように空中移動を可能にしていた。
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エゴ信者。 - しゅーーさん» コメントありがとうございます。私もヴィラン系ヒロイン大好きなので、共感して頂けて嬉しい…！更新頑張ります、読んでくださり本当にありがとうございます。 (1月7日 18時) (
レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 再度コメントありがとうございます。見続けてくださる事実だけで感無量です。オリジナル編はご認識の通りクライマックスです、少し話の中身の肉付けを考えることに苦悩してますが第1幕、最後まで頑張っていきます！ (1月7日 18時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
しゅーー - 敵側系のヒロイン…マジでほんとに好きです！！！思わず読み込んでしまいました！笑 ここからの展開を楽しみにしてます！！これからも更新頑張ってください🫶 (1月7日 13時) (レス) @page37 id: 818f66b315 (このIDを非表示/違反報告)
B.E.E.L.E.(プロフ) - エゴ信者。さん» ご返信ありがとうございます！いよいよクライマックス展開ですかね？ダークヒロイン最高です、、パパ黒がどう重要なのか、、更新楽しみにしています！ (1月7日 2時) (レス) id: cde15767ef (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 返信遅くなりました。感想・評価等本当に励みになります。ありがとうございます。パパ黒ですね、この先の展開で大重要人物ですので引き続き見てくださると嬉しいです。頑張ります！ (1月5日 8時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エゴ信者。 | 作成日時：2024年1月3日 12時
