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その光景が気に食わないのか、はたまた傑の手を握るAの事が気に食わないのか本人は理解していなかったが彼はづかづかと2人の間を割って入った。
悟「つーか、提案したの悟くんだし!!もっと俺を褒めろ!!」
傑の手を握っていたAの手を、悟は乱暴に握る。傍観者である硝子はその様子を見て、ニヤニヤと笑みを浮かべる。
傑「不満があるなら、君も手先を器用にすればいい。」
悟「はぁ?俺だってやれば出来ますー」
傑「じゃあ、やってみれば良かったじゃないか。」
悟「今回は傑に譲ってやったんだよ」
硝「はいはーい、Aが困ってるでしょー。喧嘩はお外でやりましょーね」
埒が明かないと思ったのか、ニヤニヤと様子を伺っていた硝子が2人の喧嘩を止めに入る。このままじゃ、永遠に口論し合っていただろう。
硝「…ごめんね、A。少しあいつをよしよししてやってくれない?」
そうAに耳打ちをして、硝子は困った顔をする。彼の面倒くささを理解しているAは彼女の頼みを承諾する。
『悟くん』
悟「…んだよ」
『傑さんに頼んでくれてありがとうございました!!あと、このお菓子本当に美味しいですね。メイク担当の方が来るまで一緒に食べましょう?』
そう言って、ケータリングが置いてある机まで悟の手を引くA。不機嫌ではあるが、彼はそのままついて行く。
悟(………傑の手を握っていたの、なんか嫌だった。)
彼女が触れている、自分の腕に視線を落としながら心の中で謎の苛立ちと葛藤する彼。
『あ、たしか冷蔵庫に…メイク担当の方から有名ないちごミルクをいただいていて…悟くん、良かったら飲みますか?』
悟「…飲む」
出会ったときとは違う、謎の感情が彼を支配する。
恋では無い、この感情に名前など無いのかもしれない。
今はまだ、はっきりと自覚できない。
悟「A」
『はい。』
悟「……かわいーじゃん。」
『そうでしょう?』
そう言って、向けられた微笑みは彼の能内にしっかり刻み込まれていく。
彼の形容し難い気持ち、理解できないこの感情がとても不快であった。
ほのぼのと、浮き足立つような気分を味わえるのはもうすぐでお終い。
彼女が巻き起こす【絶望】が刻一刻と近づいている。
日「あ、そろそろ時間だぞ。」
『はーい。…じゃあ、悟くんと傑さん。ステージの方での護衛よろしくお願いいたしますね。』
悟「おー。」
傑「任せて。」
彼女は、硝子と日下部と共に控え室を後にした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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エゴ信者。 - しゅーーさん» コメントありがとうございます。私もヴィラン系ヒロイン大好きなので、共感して頂けて嬉しい…!更新頑張ります、読んでくださり本当にありがとうございます。 (1月7日 18時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 再度コメントありがとうございます。見続けてくださる事実だけで感無量です。オリジナル編はご認識の通りクライマックスです、少し話の中身の肉付けを考えることに苦悩してますが第1幕、最後まで頑張っていきます! (1月7日 18時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
しゅーー - 敵側系のヒロイン…マジでほんとに好きです!!!思わず読み込んでしまいました!笑 ここからの展開を楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください🫶 (1月7日 13時) (レス) @page37 id: 818f66b315 (このIDを非表示/違反報告)
B.E.E.L.E.(プロフ) - エゴ信者。さん» ご返信ありがとうございます!いよいよクライマックス展開ですかね?ダークヒロイン最高です、、パパ黒がどう重要なのか、、更新楽しみにしています! (1月7日 2時) (レス) id: cde15767ef (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 返信遅くなりました。感想・評価等本当に励みになります。ありがとうございます。パパ黒ですね、この先の展開で大重要人物ですので引き続き見てくださると嬉しいです。頑張ります! (1月5日 8時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エゴ信者。 | 作成日時:2024年1月3日 12時