Hush-Hush

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それから私たちは、外が明るくなるまで肩を寄せ合いながらドラマを見た。

さっきまでの雰囲気をぶち壊すようなゾンビ系のドラマ。なんでジョンハンさんがこれをチョイスしたのかは、のちにわかることになる。


カーテンの隙間から、夜の終わりを告げる明かりが入ってきた頃、ジョンハンさんはシャワーを浴びたいとバスルーム向かった。











「.........男性の気持ちが、わかる気がする」











正直今まで付き合ってた人たちが、自分の家でシャワーを浴びていても全く何も思わなかった。

でも、ジョンハンさんなら話は別だ。

すごくそわそわして落ち着かない。











JH「なにしてんの？」


「あー、いや。別になにも？」


JH「ふーん」











落ち着かなくてキッチンで右往左往していたら、いつの間にかジョンハンさんが戻ってきていた。

濡れた髪に、バスタオル、私が貸したマルジェラのフーディー。


その全部の要素が、グッとくる。











JH「この服可愛いから、借りたまま仕事行っていい？」


「どうぞどうぞ、なんならそのまま貰ってください」


JH「え、いいの？」


「元々衣装用で使おうと思っていたんですけど、ジョンハンさんすごく似合っててかっこいいから」











きっと服も喜んでます。


日が昇り始め朝を迎えた頃、ジョンハンさんは一度宿舎に戻ってから仕事に行くと言い、帰る準備をした。

玄関でジョンハンさんを見送るのは何回目だっけ。

この光景だけはもう違和感なくなってきちゃったな。











「いってらっしゃい、ジョンハンさん」


JH「いってきます」











ぎこちなく"いってらっしゃい"に付け足されていた"です"の2文字はもうどこかに消えた。

でもその代わりに、いってらっしゃいのキスが増えた。











「ジョンハンさん、めちゃくちゃキスしますね」


JH「なんかAの顔見てるとしたくなっちゃうんだよねー」


「.........おかげで目が覚めましたー」


JH「じゃあ眠くて困ったときはいつでも呼んで」











この家にジョンハンさんが滞在中、何度キスを交わしたか。

わからないほどその感触を味わった。


おかげで、最高に幸せな気分で今日を終われそうだ。


まあ、外はもう朝だけど。





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