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元々ソンジェオッパに伝えるつもりはなかったらしいが、オッパの勘の鋭さを懸念されたことと、何かあったときのために支えてやってほしいと部長から話があったらしい。
まさか私にまで内緒にしていたとは。
「ジョンハンさんは、知っているんですか?オッパが結婚のこと知ってるって」
SJ「あいつも知らないよ」
「そっか、よかった」
SJ「なんでよかったの?」
「なんか不公平じゃないですか!」
数分喋っていたら電話口でオッパが呼び出される声がした。
私はお礼を言って電話を切ろうとしたら、
SJ「A」
「はい」
SJ「お幸せにねー」
「.........っ!!!」
オッパからの一言は、なかなか刺激的な言葉だった。
デスクに置いてある冷め切ったコーヒーを一口飲んで、気持ちを切り替える。
今日は絶対定時で帰ると決めている。
前から楽しみにしていた映画のチケットをもう取ってあるから、何としても定時で帰るんだから。
もう、これ以上誰も私を邪魔しないでよ、、!!!
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レイトショーで映画を見終わったあと、静かな夜道を歩く。
昔の映画のリバイバル上映。
家では何度も観たことがあったけど、やっぱり映画館で見ると余韻が長引く。
今日は今年初めてマフラーをつけた。
肌に触れる空気が刺さるように寒いけど、ウールとモヘアがブレンドされたふわふわの生地がそんな寒さまで包んでくれる。
このブランドと言えばきっとチェック柄。
きっとシュアさんによく似合うだろうなーとお決まりの脳内着せ替えが始まったとき、前方に見知った顔を見つけた。
「.........あれ、」
JH「.........あ、居た」
「ジョンハンさん!」
必然を思わせるそんな言葉にドキッとしたりして、少し体温が上がる感覚。
「偶然ですね、なにしてるんですか?」
JH「マンション寄ったら居なかったから、ちょっと散歩してた」
「なにか用事でしたか?」
JH「.........あんたに会うっていう用事、かな」
あまりにも自然に発せられる言葉を、自然に受け流したかったけど、マフラーを外したくなるほど急上昇した体温に嘘はつけず。
かといってもう戸惑いを隠すほど、この気持ちに鈍感な自分も居なかった。
「ご飯、食べました?」
JH「まだ」
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だみ(プロフ) - ソヒさん» コメントありがとうございますー!そう言っていただけてとても嬉しいです🥰これからもっと甘くなってくるので、引き続きドキドキを楽しんでいただけたら嬉しいです💘 (3月31日 15時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
ソヒ(プロフ) - この話に超ハマりました。最初のジョンハンとの距離感も好きだし,少し甘くなってきたジョンハンも好きで読んでてこっちもドキドキします‼︎これからも応援してます🫶🏻💗 ̖́- (3月31日 0時) (レス) @page46 id: 35494ece9e (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - c128さん» いつもコメントありがとうございますー!負担なんてとんでもない!めちゃくちゃ嬉しいですよ❤️星ボタンもありがとうございます😘 (3月14日 1時) (レス) @page34 id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
c128(プロフ) - 更新のたびに嬉しいです♡あまり負担ならないように、星ボタンだけポチッとさせていただきます🥺🙌🏼✨ (3月8日 9時) (レス) @page31 id: d7b773ac82 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - いずむさん» お話読んでくださりありがとうございます!名前変更できるように設定してみましたので、またご確認いただけますと幸いです☺️もし変更しきれていないところがございましたら申し訳ございません。貴重なご意見ありがとうございます〜! (3月4日 2時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だみ | 作成日時:2024年2月24日 0時