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撮影は無事終了。
衣装だけ着替えてデスクに戻ろうとしたら、カメラマンのソンジェオッパに声をかけられた。
SJ「A」
「あーオッパ、お疲れ様です」
SJ「ありがとね、急遽来てもらって。本当助かった」
「お力になれてよかったです。ちょっと久しぶりだったのでめちゃくちゃ緊張しました。笑」
実は学生時代に少しだけモデルをしていたことがあったので、カメラの前に立つのは初めてではなかった。
久しぶりで身体は全然動かなかったけど。
SJ「緊張してた理由は、本当にそれだけ?」
「どういう意味ですか?」
SJ「Aはあいつが相手だとあんな表情するのかーってシャッター切りながら考えてたんだよ」
スタジオの隅でスタッフと話しているジョンハンさんを、オッパがチラッと見る。
「あんな表情って、どんな表情ですか」
SJ「あとでデータ送ってあげるよ」
私よりも一回り以上歳上のオッパは、きっとレンズ越しにいろんな世界や瞬間を見てきた。
きっと本人が自覚していることも、していないことも、わかってしまう。
「お疲れ様でしたー!」と全員に聞こえる声で挨拶しスタジオを後する。
デスクに戻ると早速オッパからデータが送られてきた。
流石に全データだと膨大な量になるから、オッパ厳選の数枚らしい。
"俺的には、最後に送ったやつが一番好きだな"
その1枚は私がジョンハンさんのシャツのボタンを閉めて、ジョンハンさんが私の手に触れている瞬間だった。
私はあのとき、ジョンハンさんに心を溶かされた気がした。
これがさっきオッパが言っていた『あんな表情』らしい。
ボーッとその1枚を見ていたら、オッパから電話がかかってきた。
「もしもし」
SJ「見た?データ」
「はい、今ちょうど」
SJ「綺麗に撮れてるだろ。あいつとA」
「.........そうですね」
きっと見透かされている。
あの1枚に写った私の気持ちを。
あんな表情の正体を。
SJ「俺、知ってるよ全部」
「え、」
SJ「.........契約結婚、だろ」
「.........オッパ、なんで」
SJ「どうやら俺の勘の鋭さは会社の幹部から結構怖がられているらしくてね」
「.........」
SJ「契約書まで書かされたんだよねー笑 どこにもバラさないように」
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だみ(プロフ) - ソヒさん» コメントありがとうございますー!そう言っていただけてとても嬉しいです🥰これからもっと甘くなってくるので、引き続きドキドキを楽しんでいただけたら嬉しいです💘 (3月31日 15時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
ソヒ(プロフ) - この話に超ハマりました。最初のジョンハンとの距離感も好きだし,少し甘くなってきたジョンハンも好きで読んでてこっちもドキドキします‼︎これからも応援してます🫶🏻💗 ̖́- (3月31日 0時) (レス) @page46 id: 35494ece9e (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - c128さん» いつもコメントありがとうございますー!負担なんてとんでもない!めちゃくちゃ嬉しいですよ❤️星ボタンもありがとうございます😘 (3月14日 1時) (レス) @page34 id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
c128(プロフ) - 更新のたびに嬉しいです♡あまり負担ならないように、星ボタンだけポチッとさせていただきます🥺🙌🏼✨ (3月8日 9時) (レス) @page31 id: d7b773ac82 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - いずむさん» お話読んでくださりありがとうございます!名前変更できるように設定してみましたので、またご確認いただけますと幸いです☺️もし変更しきれていないところがございましたら申し訳ございません。貴重なご意見ありがとうございます〜! (3月4日 2時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だみ | 作成日時:2024年2月24日 0時