Hush-Hush

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JH「.........別に、怒ったとかじゃないから」











自分のつま先を見つめながら、ジョンハンさんがつぶやく。

今思い返してみると、沈黙を破るのはいつもジョンハンさんな気がする。











「よかった、安心しました」


JH「不機嫌になったっていうのは、否定しないけど」


「.........私、なにかジョンハンさんのお気に召さないことしましたか？」


JH「.........」


「.........」


JH「あんた、ミンギュと仲良いよね」











頭の中でぐるぐると、必死に、今日ジョンハンさんに会ってからさっきまでの行動を思い返していたら

ジョンハンさんから予想の斜め上をいく登場人物の名前が。











「ミンギュ、ですか？なんでミンギュ？.........というかミンギュと仲良いのは割と前からですけど」


JH「うん知ってる。だから割と前から、不機嫌」


「ジョンハンさん」


JH「なに」


「.........大切な主語がずっと抜けている気がして、ジョンハンさんがなんで不機嫌なのかが理解出来ません」


JH「えー」











えー、と言いたいのはこっちなんだけどな。

ずっと私を見なかったジョンハンさんが、少しだけこちらを見る。

なんか、私の顔色を伺っているみたい。











JH「ミンギュとばっか仲良くしないでよ」


「なんでですか」


JH「俺ともさ、仲良くしたら？」


「.........はい？！」











ジョンハンさんは驚く私をそのままにして、1人で練習室に戻って行った。











「なに、今の！」











独り言にしては大きすぎる私の声。

心の中に少し生まれた、ジョンハンさんに対しての愛おしいという感情に戸惑う。


でも、可愛かったな、さっきの。





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