Hush-Hush

ローマンスタッズが一つずつ。 ページ11

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「.........最悪、」










なんだかモヤモヤが残ったまま眠りについた翌朝。

今日はせっかくの休みだというのに、会社に忘れ物をしてきたことに気づいた。

どうでもいいものだったらよかったけど、今日行こうと思っていた展示会の招待状で。


仕方ないな、取りに行くか。











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「お疲れ様でーす」


部長「あれ、A今日休みだよな？」


「あー、部長お疲れ様です。休みなんですけどデスクに忘れ物しちゃって取りに来たんです」


部長「休みの日にご苦労様」











会社に取りに行ったら珍しく部長が居た。

会うの久しぶりだな。











部長「.........どうだ、その後」


「その後って？」


部長「結婚生活ってやつ？」


「あー部長それセクハラですよー」


部長「はあ？俺はAのことを心配してだなー！」











数ヶ月前、大事な話があると私を連れ出したのは他でもない部長だった。

社長室に一緒に行ったあと、部長はこの結婚に反対だと私に言ってくれた。











_______________"キャリアのために、夢のために、人としての幸せを蔑ろにするな"










「部長、もし私が彼のことを本当に好きになったら、この結婚ってどうなるんでしょうか？」


部長「.........え、もしかしてA」


「いやいやいや！ないですよ！ないですけど、でも.........もしもの話です」


部長「本人に聞いてみたら？」











部長の視線が私の目から離れて、私の後ろのほうに移った。

どこを見ているのかと思って振り返ったら、ジョンハンさんがこちらに歩いてくるのが見えた。











「ジョンハンさん.........」


部長「Aに用があるっぽいけど？」


「私もう帰りたいんですけど！」











そう言って部長のほうに視線を戻したとき、











JH「へぇ、休みなんだ.........じゃあ時間あるってことだよね？」


「あ、ありません！」











耳元でジョンハンさんが囁いた。











部長「こいつ16時から展示会行くらしいぞ〜」


JH「今12時前だから、最低でも3時間くらいは余裕だね？」


「部長ぉぉぉ〜！」





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