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第五話。 ページ5

「あれ、***じゃないの!?三組の・・・・・・」



友人の一人が、ヒステリックに声を上げる。




目をふさぐ人、泣き出す人、目を背けている人、立ちすくんでいる人。




各々の行動を取っていた。




そうしていると先生が来て、今すぐ皆帰るように、と促された。




皆は、なんだか足取り重く歩き出し、カバンを整理していた。




私は、やっと力の入る足で立って、もう元の形を留めちゃ居ない彼女をちらりと視界の端におさめてしまった。




視力の悪い私でも十分分かる。





はっきりとした赤の。






血の鮮やかさ。







先生達がそこにいるから、彼女自体の姿は見えづらかったけれど・・・あ、いまビニールシートかぶせた。





とりあえず思うのは、視力の悪さに感謝することだった。





毎日パソコンと向き合ってるだけあるな。私。





二秒見れば十分に気持ち悪くなるものだった。





私は、しかめっ面でカバンを手にとって、帰りの支度をした。




目を瞑ればまた思い出す。





彼女が落下したあの瞬間を。





そして。





必死に目を細めて見た、彼女と同じように落下していく雫。




あれは。





涙だったんじゃないのかな。




まあ、見間違いかもしれないんだけどさ。

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(プロフ) - towameiさんの作品、読まさせてもらってます。なんとなくタイトルから気になって読んでみました。なんか身近に感じる話ですね。あ、でもホントに起きたら怖いです… (2013年3月16日 21時) (レス) id: 864de9b633 (このIDを非表示/違反報告)
towamei - 多分、一番自分に似てるのコイツだ。唯理より似てる。 (2013年3月7日 18時) (レス) id: 764c4598d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nagame | 作成日時:2013年3月5日 20時

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