【恋愛革命!!】不良の俺が会長の心を奪います。《ｲﾅｽﾞﾏｲﾚﾌﾞﾝGO剣城京介》 (ページ2)

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1#問題児? ページ2

やっぱり職員室の周辺は妙に静かだ。というより、生徒がいない、と言った方が正しいだろう。もうみんな部活の時間だ。

(他の廊下もこんくらい静かでいいのに)

小汚い床に、肌寒く、物音ひとつしない誰もいない廊下は、少し不気味にも思えた。

生徒会会議が無かった今日は、会長であるあたしが個人で呼び出された。話の内容をなんとなく浮かべながら、職員室のドアの前で一呼吸する。
ガラリ。と、ドアの開く音に反応したのは、放送であたしを名を呼んだ声主だった。

「あ、きたきた。」

先生はあたしの肩をガシッと掴むと、ある人物の名前を強く言い放った。

「剣城京介!」先生、唾飛びます。

あたしは苦い表情を浮かべて、脳内で名前と容姿の合致を試みた。
つるぎきょうすけ。うーん。…わからない。

「あの、問題児だ。」

深刻そうな、苦笑いとも受け取れる表情。問題児、という言葉にあたしは耳をたてた。どうやら先ほど予測していた、イベントの話ではないようで。

「……あぁ!結構すごい不良がいるっていうのは知ってます」

「すごい不良…か。まぁ誰も寄りつかないし、直接生徒が被害にあっただとかいう報告はあんまりないんだが」

先生は首を捻ってくしゃくしゃと髪をかき回した。

「…わかりました。」
「えっ」

あたしがそう言うと、カクンと先生の首が元に戻って目を丸くした。お構いなしに、背を向ける。
力を発揮するチャンス。先生がわざわざあたしに言ってきたんだ。その、つるぎきょうすけってひとを正さないと!使命感は一気に高まって、そのまま口に出した。

「その剣城京介ってやつをこらしめればいいんですね。」

よし。と意気込んで職員室を出る。無駄に暖房が行き届いた職員室から出るのに、少し惜しくもなった。

「こらし、っ……まぁ、会長に任せるか。」

あ、どういう人かわかんないと、そもそもつかまえられないんじゃ…。
* * *

とりあえず動くのは明日からにしよう。そう考えたあたしは学校を出た。もうすぐ完全下校時刻なのに、カキーンというバットでボールを打つ音。眉間にしわをよせて、無意識に振り向いた。
誰かいるわけじゃないけど、野球部に反応して、つい。

「はぁ…」

ため息を吐く。明日、すぐ先生のところにまたいこう。こぶしにギュっと力を入れて、学校を見上げた。

「…あ、れ？」

屋上に、人影。

＊
半端でごめん展開ｇｄｇｄでほんとごめん；ω；