再会したあの日から……

ショッピングで……（祐也side） ページ18

次の行き先は、Aのリクエストで大型ショッピングモールへ行くことにした。


Aはファッション雑誌を手に持って歩く。


「あった！このお店！」


ダダッとAは走る。 オレらはAの後を追う。


「この服ね、今人気のデザインなの。」


正直、全く分からない。小、中学生の頃は、オレらとサッカーや、テレビの話をしていたのに……。


今では、女子の流行の話をしていて、着いていけない。


コレが女ってヤツか？今までカワイイ笑顔で、オレらと笑いながら、話していたのに……






もうこんな夢の時間は終わりなのか？


「A！」


ん、この声は、


「あっ、先輩！」


慶ちゃん……？


「おっ、手越もマッスーも！久しぶり！」


相変わらずいつものピアスとリングをつけている。


「よう、慶ちゃん！」


オレとマッスーは慶ちゃんの方へ。


「どう？Aとの再会は？」


慶ちゃんがよくするコソコソ話。耳元がくすぐったい。


「うまくいってますよ！」


マッスーはそう言って慶ちゃんの肩を叩いた。


「手越さん、ちゃんとできてる〜？」


「うん、まあ……それより、会社のAどう？」


「超良い子でさ、何でも仕事を素直に引き受けてくれるの。最近他の女子が、『何アイツ』って言ってるけど、オレ的には、その子達がおかしいように見えるけど。(笑)」


「そんなに……良い子だったんだ……。」


オレ的には、意外だった。学校でオレらに甘えていたからね。


「小山しぇんぱ〜い。」


って、ベタベタ甘えているんかと思った！


「えっ、手越、意外だった？」


「……うん。」


オレがそう言うと、


「もう！2人とも！」


Aの声が聞こえる。


「アパー、ゴメーン！」


オレは慌ててAの方へ。


「んふ、楽しんで。」


慶ちゃんはそう言って、オレらの元から立ち去った。


「バイバーイ！」


マッスー、でっかく手振りすぎ……。


慶ちゃんにっこり笑って手を振り返す。


「マッスー！次行くよ！」


Aの声でマッスーは反応し、慌ててオレらの方へ向かった。

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