ハートのアイスキャンディー ページ37
それは、5年生の夏だった。
その頃から、手越君は、アイドルっぽく始めた。
勿論、相当モテていた。
私は、変わらず手越君とサッカーをしていた。
そのことを、クラスの女子が嫉妬していたのか、
『男好き。』 とか、
『手越君は、皆のもの。』
と言われるようになったけど、サッカーはしていた。
10分休憩は、あまり関わらないようにしているけど……。
そんな1学期の終業式の日。
忘れることの出来ないことが起きた。
皆が帰る準備をしているとき、
「A！暑いから、コンビニでアイス食お！」
「えっ、でも、お金……。」
「いーじゃん！おごるから！」
「そんな……いいよ！」
「も〜、一生のお願い！」
「はいはい。」
仕方ないから、行くことに。他の人にバレなきゃいいけど……。
「いこ。」
手越君は、ランドセルを背負って、私の右手を握って全速力で、コンビニへ向かった。
at コンビニ
「何食う？」
早速問いかける手越君。涼しいクーラーの風が気持ちよい。
「あ、コレ面白そう。」
それは、最近発売されたペコちゃんキャンディー風アイスキャンディーだった。
「ハートは当たりかぁ〜。」
「星もだよ？」
「ふっ。思いを込めて、アイスを選ぼっか！」
手越君と私は思いを込めて、アイスを選んだ。
レジで会計を済ませて、コンビニ前でアイスを食べることに。
「せーの……。」
ビリッ。
「あ、オレ星だ！Aはハートだ！」
「当たった！」
まるで、1年生のようにはしゃぐ。
「なぁ、Aって好きな人いる？」
「別に！」
「ふーん。」
そう言って、私のアイスキャンディーを食べた。
「ちょっと！」
私も、手越君のアイスキャンディーを食べた。
「もう〜。Aったら〜。イタズラもここまでにして、自分の食べるか。」
私達は、まるで何事もなかったように、黙々とアイスを食べた。
「あ……今の間接キス……。ま、Aだからいっか！」
手越君は、独り言のように呟いて、また食べだした。
間接キス、手越君としちゃった……。
横を見ると、パクパクとアイスを食べる爽やかな手越君の横顔。
その時、私は、恋をしてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
「ジャニーズ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
由依香K,Y＠JUMP、Johnnys防衛隊(プロフ) - 新世さん» ありがと♪NEWS愛伝わって良かった〜♪ (2017年11月10日 19時) (
レス) id: 8918376c2d (このIDを非表示/違反報告)
新世 - どーも！いつものお返しっていうか、面白かったよ。NEWS愛って感じ…？w (2017年11月10日 16時) (レス) id: ad8532904c (このIDを非表示/違反報告)
由依香 - 手紙さん» あと、先輩と主人公は年の差ある設定です！ (2017年8月25日 20時) (レス) id: 8918376c2d (このIDを非表示/違反報告)
由依香 - 手紙さん» 実は、私が書いている作品全て、年齢関係ないのです。だから、気にしないで下さい。ごめんなさい。勘違いさせてしまって……。 (2017年8月25日 11時) (レス) id: e32dbdb09a (このIDを非表示/違反報告)
手紙 - 凄く面白いのですが、少し気になったところが…。主人公の先輩が小山くん。加藤君と小山君は同級生。と考えると主人公と加藤くんも先輩後輩のはず。なのに加藤君と主人公も同級生というのは少し気になります。まだ途中なのでもし、お話に関係していたらすみません (2017年8月25日 1時) (レス) id: 136afa95e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：由依香 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tcvprihvnt3/
作成日時：2017年7月20日 13時
