【安室透】零って呼ばれたい【男主】

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Side you









マスターに透の事を聞けば、早退したと伝えられる。









泣きそうだったことに関係あるのか？体調が悪かった？









透のじゃないハムサンドを食べる気にはならなくて、女にあげれば2人分のお会計を済ませ先に店を出る。









体調が悪いのか、なんなのかよく分からないが、お粥の材料と水分補給出来るスポーツドリンクなり買って持って行ってやるか。ついでに顔見たいし、話もしたい。









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思ったより時間がかかってしまった。









お粥って種類あんのな〜。









呑気に携帯を構いながら、透のアパートまで歩く。









ピーンポーン









無機質な感じのこの音が小さい頃は好きだったな。と少しソワソワしながら待つ。









しかし、訪問を知らせる音は静かに溶け込んでいった。









あれ？居ない？でも、マスター早退って言ってたし。









何回か鳴らしてみるが、一向に出ない。









袋を持つ手に感覚がなくなって来る。









何か事件に巻き込まれたか！？とか思いながら掛けた電話の着信音が扉の奥から聞こえてきた。









あぁ、居るじゃん。









扉の向こうから近づいて来る音が聞こえ、着信音が途切れれば向こうと繋がった事を知らせる微かなノイズが耳に入る。









「透、開けて」









透から返事が返って来ない。









最初はビックリしただけなのかと思ったけど、鼻をすする音が聞こえてきたから、あぁ、泣いてんだなって。









早く開けてくんないかな、抱き締めてやりたい。とか思ってたら、会いたくないって聞こえてきた。









めちゃめちゃ震え声で。

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