4話 ページ5
ショッピside
syp(なんで俺は後輩に保護されてんだ)
猫が好きなのか、鼻歌交じりに俺を抱き抱えながら警察に向かうこの人は、仕事場の後輩。
……それと、俺の想い人でもある。
入社1年目にしてバリバリ仕事をこなし、愛想もいい。その上この容姿だ。
それだけなら別に好きにはならなかった。『ああ、この子すごいな』で終わっていたはず。
ことは3ヶ月前…。
〜3ヶ月前〜
それは、俺が取引先のミスにより残業となってしまった時。
A「ショッ……剣崎先輩、大丈夫ですか?」
俺しか居ないはずの4階オフィスに、何故かAさんが戻ってきた。
ていうか、あだ名で呼びかけてるし…。
syp「取引先のミスで、残業になったんすよ。社長秘書に残業するように言われて…」
A「え…それって…先輩のせいじゃないんですよね?」
syp「え?まぁ、そうっすけど…」
Aさんは少し考えた後、『秘書室って6階ですよね?ちょっと待っててください!!!』と言ってエレベーターに乗った。
syp「……え?」
え、どういうことだ。手伝ってくれるわけでもなくどこか行ったぞ…。
syp「…まぁいいか。早く仕事終わらそう」
俺は早く帰りたくて仕事に戻った。しかしその5分後、まさかの出来事が起こった。
チーン……。
エレベーターの音がなり、また人が来たようだった。
syp「…は?」
A「さぁトントン!!!どういう事か説明して!!!」
tn「いでででで!!!」
エレベーターから出てきたのは、先程話していたAさんと、Aさんに耳を引っ張られている、社長室か秘書室で仕事をしていたであろうトントンさんこと富田秘書だ。
A「で、なんでショッピさんに残業させてんの!?!!明らかに権力使ってるよねぇ!」
どうやらAさんとトントンさんは知り合いらしく、敬語が抜け俺の事もあだ名で呼んでいる。
tn「いや、残業させるって言っても…このプロジェクトで取引先がミスして、ショッピ君が直すって言って…」
A「…え?でも先輩はトントンに残業するように言われたって…」
syp「あ、それはトントンさんに『朝早く来てするくらいなら残業の方が楽やと思う』って言われたからなんすよ」
………………。
Aさんの表情が固まった。そして、トントンさんの腕をガシッと掴む。
A「トントォン!!!ごめんんんん!」
…なんだろう、Aさんって、素だとこんな感じなんだな。
仕事の時と全然違うから、知らなかった。
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はる - 早く続きが見たいなぁ…無理しないて度でね? (2020年6月21日 23時) (レス) id: 86566bce55 (このIDを非表示/違反報告)
腐林檎(プロフ) - 毒素推しの僕さん» いいんですか!?とても嬉しいです!!!ぜひお願いします! (2020年2月27日 16時) (レス) id: 144fcaad9e (このIDを非表示/違反報告)
毒素推しの僕(プロフ) - 表紙のお話なんですが、猫がちょこんと座ってるだけのイラストとか簡単なもので良ければお描き致しましょうか……?|´-`)チラッ陰ながらいつも応援させていただいておりますゆえ、なにか協力できないかと思いまして…… (2020年2月26日 19時) (レス) id: 36958056a1 (このIDを非表示/違反報告)
腐林檎(プロフ) - 如月 ラムネさん» あ、ありがとうございます!そんなに喜んでいただけて嬉しいです!近いうちに更新しますので、少々お待ちください! (2019年8月7日 14時) (レス) id: 144fcaad9e (このIDを非表示/違反報告)
如月 ラムネ - やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!!!!!!いや、まって?!腐林檎さん、神ですか?!神ですよね知ってます← 大好きな猫とショッピ君って……なんかもう……ね?←伝われ (2019年8月7日 13時) (レス) id: 45875a7f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:腐林檎 | 作成日時:2019年4月5日 14時