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先生に見せられた結果は私の予想を上回っていて、受賞した作品は応募した6個の中でも個人的に上手くいかなかったと思っていたものだった。
S「2つもなんて凄いよな」
先生はそう言った。
けど、私は別のことを思った。
自信あったあれじゃないんだ……
普通だったらきっと、思ってもみなかった結果に喜びが込み上げてくるものなんだろう。
そう思うと、私は我が儘だ。
私がちょっとだけ自信あるなと可能性を感じていた作品は選ばれなくて、
可能性なんて全然感じていなかった作品が選ばれた。
それが悔しいと思った。
どちらにせよ、自分が書いた物語なのに。
私が狙って書いたものは当たらないのかな…
ポン、と私の頭に置かれた手。
それは当たり前だけど、先生の手だった。
S「お前が書いた作品はどれも面白かったと思うよ？他のはきっとお前より凄い人がいて、枠が足りなかったんだよ。」
『……』
“お前より凄い人がいる”
まだまだだ、と言いたいのだろうか。
いや、そこが大事なんじゃない。
1人でも面白いと思ってくれる人がいる。
それが大事なんじゃないか。
そんな人が目の前にいるんだから私はその人の為に書けばいいだけじゃないか。
幸いにもこの場所は新たに見つけた、私の作品を“面白い”と思ってくれる人のおかげで続くらしいから。
『先生、新作読みます？』
S「おっ、持ってきたの？読む読む！」
先生が机に座って作品を読み始める。
私が書いた作品を。
今日も来年度もこの景色は続く。
13作目:「変わらず、このままでいて」
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フレンチ糖スト(プロフ) - 翠霞さん» こちらこそ、初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。実は私も翠霞さんのお話を読ませていただいていまして、凄くお話の作りが上手いなぁといつも尊敬しながらお話を楽しませていただいています。私も陰ながら応援しています。 (2021年1月18日 18時) (
レス) id: ff01346260 (このIDを非表示/違反報告)
翠霞(プロフ) - 初めまして。いつもひそかにお話を読ませていただいております。フレンチ糖ストさんのお話が好きです。これからも応援しています。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: c90e2b0ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フレンチ糖スト | 作成日時：2020年5月30日 20時
