7作目 ページ17
『…………………』
S「…………………」
『…………………』
S「…………………」
『…………………』
S「……何だその手は。」
先生へ差し出したこの手に呆れた目をされた。
『先生、今日は何の日だか知ってますか？』
S「いや、馬鹿にすんなよ？今日は10月31日だから、ハロウィンだろ。」
先生は呆れた目で答えた。
『それが分かっているなら私の言いたいことも分かるでしょう？』
呆れた目の先生はハァ。と溜息を吐きながらポケットから何かを取り出すと私の手に置いた。
『…こんなんで満足すると思ったら大間違いですよ』
先生から渡されたものは何とスイーツ食べ放題の半額チケット。先生も甘いモノが好きなのは知っていたけれど、
……先生こんなもの持ってたのか。
S「これじゃダメなのかよ…笑。ってかしっかり仕舞ってんじゃん、説得力ねぇぞ笑」
『渡されたものは素直に受け取っておくのが礼儀ってもんですからねー。』
S「なんだそれ笑。でも本当にお菓子は無いぞ。お菓子が欲しいなら松潤のとこ行った方が貰えると思うけど。」
『え、松本先生ってお菓子とか隠し持ってたりするんですか？』
櫻井先生に似て真面目な松本先生が学校にお菓子持ち込んでるとか見たことない………！
S「あれ？言っちゃいけないことだったかな。たまに飴とかくれるんだよな。」
先生同士でそんなやり取りがあったなんて、一体どれ程の人が知っているんだろうか。
S「あ、でも智くんの方が飴やらチョコやら持ってたな。さっきの食べ放題チケットも智くんから貰った物だし。そっち行ったらいいんじゃない？」
…………確かに、大野先生は持ってそうだな。
行こうかな。
『じゃあ、一緒に行きません？遊びに行く感じで。』
どうせ、教師として、とかうんたらかんたら言われて断られるんだろうけど。
そう思っていたら………
.
S「おっ、いいな。行こうぜ。」
意外と軽かった。
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フレンチ糖スト(プロフ) - 翠霞さん» こちらこそ、初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。実は私も翠霞さんのお話を読ませていただいていまして、凄くお話の作りが上手いなぁといつも尊敬しながらお話を楽しませていただいています。私も陰ながら応援しています。 (2021年1月18日 18時) (
レス) id: ff01346260 (このIDを非表示/違反報告)
翠霞(プロフ) - 初めまして。いつもひそかにお話を読ませていただいております。フレンチ糖ストさんのお話が好きです。これからも応援しています。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: c90e2b0ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フレンチ糖スト | 作成日時：2020年5月30日 20時
