続き ページ4
gr「おい、あんた。」
『…』
gr「おい、聞こえてるだろう。」
やっと帰りのホームルームが終わったと思えば、朝完全に突っ伏して寝ていた男の子、グルッペンがご覧の通りめちゃくちゃ話しかけてくる。
おま、授業中私の話全く聞いて無かったの知ってるんだからね…!
態度もまぁ中々に図太い感じでムカつく。
確かこいつは理事長の息子だったはず、んでもって私がこの学校に配属された理由そのもの。
どうやったらこんな子供に育つんだとか思ったが、昔を思い出して自己嫌悪に陥りそうになった。
くそ、何も言えねー…
学校がこうなった元凶は、私だしな。
だから私は引き下がれない。
『…じゃないでしょ?』
gr「?」
『あんた、じゃないでしょ?お、だ、せ、ん、せ、い。理事長の息子は礼儀は愚か、日本語すら通じないのかな?』
gr「…貴様、調子に乗るなよ!」
しっかり真紅の目を見て煽れば、燃え滾るように目を光らせ、獲物を狩るようなスピードで振りかぶってくる。
へぇ、結構良いパンチかましてくる子だ
いきなり女の顔を狙うのはダメだけどね。
バシリとその手をしっかり掴み、振り解く事が出来ないよう力を込める。
gr「!!ふむ、今まで来た教師とは違う感じはしていた。そうか、今度は怪力女を送り込んできたんだな。」
先程とは打って変わって落ち着いた調子の彼
なんだ怪力女って、ここ笑うとこ?
gr「何度やっても同じ事だ、俺は、俺達は曲げないからな。」
ふんと鼻を鳴らし、満足したのか教室を出て行く彼。
牛か何かかな?
曲げない、かぁ。
いや〜今曲がってるんだよなぁ、そんなの気がつけないよなぁ。
めっちゃわかるよ、うん。
ー「知っての通り我が私立我々高校には、社会の大部分を担う会社の子供が沢山通っている。にも関わらず、新校舎にした直後から、番長やらヤンキーやらで荒れ果て、挙句それに倣い不真面目な生徒が増えてしまった。これを立て直すため、そいつらを必ず卒業させ、このヤンキー風潮に終止符を打ってほしい。やってくれるよな?
元番長、織田A。」ー
二次面接終了後に、顔馴染みのある面接官から言い渡された頼み…いやもはや命令。
恩師よ、私は使命を全う出来るのでしょうか。
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狸(プロフ) - フラスコさん» 鼻血拭いてくれた…ママっ!!!(((は?)最近寒くなって来てるので体調にはお気をつけながら更新頑張って下さいね!無理して風邪ひいたりしたら大変なので!走り抜けるのを応援します! (2020年12月10日 21時) (レス) id: 73e2984c97 (このIDを非表示/違反報告)
フラスコ(プロフ) - 狸さん» ありがとうございます鼻血吹きます(フキフキ)手を止めきらないように走り抜けます!コメント感謝です!! (2020年12月10日 20時) (レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
狸(プロフ) - いやもう最高です(鼻血)不快なんてとんでもない!逆にふんふんしてます(キモ)これからも頑張ってください!応援してます! (2020年12月6日 21時) (レス) id: 73e2984c97 (このIDを非表示/違反報告)
おーいお茶ゃゃん - 私も大好きだぁー。これからも頑張ってください!応援しています! (2020年12月3日 21時) (レス) id: 8cbf6f4060 (このIDを非表示/違反報告)
漣(プロフ) - 良いぞもっとやれ!青春楽しんでいけぇ!? (2020年12月3日 18時) (レス) id: 2c758a340b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フラスコ | 作成日時:2020年10月31日 12時