猫、大好きなんです。【実況者】

来客5 ページ10

ちょ

『え、私がですか？』


「あれ、もしかして猫のこと
あまり好きじゃない？」

『いえ、大好きですこよなく愛してます。』

「じゃあ決まりだね！」


まって、いくら猫好きな私も
元が人間の猫って…



……
まぁでも喋るわけでもないしあんま
変わらないかな？
てか猫が飼えるならいっか！

「にゃにゃあ！(いや良くねぇだろ！)」

あれ、今私言葉に出しちゃってたか。
猫のキヨがタイミング良く突っ込んできた

あーやっぱり猫可愛いーーー！！


「わーAさんありがとう助かるよ！
薬作ってる時は一人じゃないと
全然集中できないからさー。」

しかもキヨだからうるさそうなんだよねー
と管理人さんが付け足すと
また怒り始めるキヨ。


にゃにゃにゃにゃ言ってるだけだから
私から見ればもうただの癒しなわけで。



「よし、じゃあAさんよろしくね。
餌とかは僕もできるだけお金出すから。」


『あ、大丈夫ですよ！
元々猫飼う予定だったのでお金は
準備してありますし。』

そう言うと管理人さんは
申し訳なさそうにありがとうと言ってきた

むしろ逆にこちらこそありがとうと
言いたいくらいだ。


まさかこんなに早くから猫を
飼うことができるなんて…！

キヨは本当は人間だし
たまに人間の姿に戻るかもしれないが
私にとっては初めて出会ったのが
猫の姿だったため
実はあまり人間という感じがしない


…男というよりオスっていう認識だ。



「にゃあ………。(あー最悪だ………。)」

私の気分とは裏腹に
猫のキヨはだるそうに一鳴きして
ソファの上で丸くなった。

そんなキヨの気持ちを差し置いて
ただ猫の丸まってる姿の可愛さに
ニヤニヤしてる私。

いけないいけない、キヨ自身は
ちゃんと人間に戻れなくて辛いんだった。

ソファに丸くなってるキヨに近寄り
キヨの目線に合わせるようにしゃがむ


『嫌かもしれないけど
薬ができるまで仲良くしてね！』


今度は私から挨拶をする。
キヨが中々反応しないため
だめかな？っと笑顔で聞いてみたら
そっぽ向いてしまった。

あ、これ完全に嫌われたかも




薬が完成するまでやってけるかな、と
一人不安を感じていた

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