アパートの日常3 ページ20
不可思議な表札と睨めっこをしていると不意に後ろから
声をかけられた。
あれ、関西弁…？
もしかしてここの家の人かな…
おずおずとその声の主の方へ顔を向けてみると
眠そうな目をした明るめの茶髪のお兄さん…？が
買い物袋を持って立っていた。
「お、可愛い子が入ったなぁ。
…ってそんな怯えんでもええよ！」
『あ、すいません！
あの…レトルトさん、ですか？』
「おー、せやで！俺が104号室に住んでる
レトルトや、よろしくな！」
目が細くて茶髪だからか少し怖い印象があったが、
のんびりした口調でニコッと笑いながら
挨拶してくれたためその印象はすぐに消えた。
むしろ優しそうで笑顔が素敵な美男という感じだ。
『初めまして！102号室に引っ越してきた
Aと申します。こちらこそよろしくお願いします！』
「Aちゃんか、仲良くしようなー！
…あ、せや。もし良かったらうちに寄ってかん？アパートについてぺーぺーに伝言頼まれてるんよ。」
ぺーぺーって管理人さん、で良いんだよね。
伝言ってなんだろ？
「にゃあにゃー！(おいレトさん変なことすんなよ！」
「あれ、キヨくんおったんや。」
「んにゃあ⁉(はぁ⁉)」
私の腕の中にいるキヨに今更気づいたのか
もしくはわざとなのか、
レトルトさんが軽く嘲笑いながら言うと
キヨが暴れだした。
え、てかこの黒猫がキヨって知ってるの？
「うん？あーぺーぺーから聞いたんよ。」
『そうだったんですか。』
まるで私の心でも読んだかのように
レトルトさんが言う
私って考えてることわかりやすいのかな
んーなんか恥ずかしい…
やだなーと悩んでいたら
レトルトさんがいつの間にか家の鍵を開けて
どうぞー、と招いてくれていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サクラ - フラスコさん…何気に残酷な事書いてますねw (2016年8月1日 1時) (
レス) id: a10c7f410b (このIDを非表示/違反報告)
フラスコ(プロフ) - 蠍さん» 蟹だと美味しく食べられちゃいますね…笑 (2015年6月5日 20時) (レス) id: 205a62b7b8 (このIDを非表示/違反報告)
蠍(プロフ) - いやレトさんは猫じゃなくて蟹になって夢主に会いに行くんでしょ(真顔) (2015年6月1日 22時) (レス) id: 8c073eb28f (このIDを非表示/違反報告)
フラスコ(プロフ) - 二代目長谷川さん» コメどもです！読んで頂きありがとうございます(^o^)大好きだなんて嬉しい…(照れ はい、頑張ります！ (2015年5月2日 5時) (レス) id: 205a62b7b8 (このIDを非表示/違反報告)
二代目長谷川 - 初コメ失礼します！小説読ませてもらいました！こういう小説大好きです()これからも頑張ってください！o(^o^)o (2015年5月1日 20時) (レス) id: d48a16d16d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フラスコ | 作成日時：2015年4月5日 1時
