仕事04 tn視点 ページ47
「ん…ふぁ〜あ、、、」
うーーーーん……
久しぶりによく寝たような気ぃするなぁ。
あれ、眼鏡どこ置いたっけか、てか取ったか？
落としたんかと思い、寝ぼけた頭のまま間違えて割らないよう手探りで探す。
すると手に丸くてサラッとした感触、、ん？？
「なっ、ーーーーーっ！？！？」
それを見た瞬間驚きのあまり叫びそうになったが、咄嗟に声を出さないよう必死に息を止めた。
Aさんがベッドの端に腕と頭を乗せたまま寝ていたのだ。
しかも俺のではない毛布で包まっている。
ど、どうしてこんなことに…？
ハッとして書類の方を見に行くと、よく見えないが頼んだ所は全てやってくれているようだ。
ほんま真面目な子やな、と改めて感心した。
こんな知らん国に連れてこられて任務にまで行かされて、個性の塊みたいな俺達なのに嫌うどころか大事に思ってくれている。
用心棒の血か…
彼女の過去は思っていた以上に残酷だった。
変に聞いたのあかんかったな、あんな目させるつもりなかったんに。
相当しんどい思いしてきたんやろな。
なんとも言えない気持ちでAを見ていると、ベッド脇のサイドテーブルに丁寧に畳まれた眼鏡を見つけた。
どうやら置いといてくれたらしい。
ええ子すぎか！グルさんも見習ってほしいわ！
…さて、とりあえずこの体制のまま寝かせるわけにもいかへんよな。
Aさんに心の中で謝罪しながら横抱きに持ち上げる。
所謂お姫様抱っこというやつだ。
いつも恥ずかしくて中々直視できない彼女の顔が目の前にあって心臓が痛い。
女性経験がない自分に今だけ腹が立った。
彼女に毛布をかけ直し、カーテンの光が漏れないようしっかり閉める。
「ごくろーさん。」
無意識にAさんの頭をそっと撫でると、気持ち良さそうに寝返りを打った。
ばり可愛いやんけ…！！
「あかん、飯食い行こ。」
思いっきり覚醒した頭なら仕事をすべきなのは百も承知だが、このままここにいると諸々耐えられそうになかったので逃げるように食堂へ向かった。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
