我々城01 ページ37
や、やっと着いた…。
ゾムが右足の骨を兄に折られたせいで車を使えず、移動手段が私の足しかなかった。
本当は夜に走って行きたかったが、ゾムの怪我が酷かったため、血を再び借りて猛ダッシュで城まで走った、が…足が…取れそう…。
zm「いやぁAヘトヘトやろ、もっかい飲んどく？w」
『いりませんー。』
血を飲む所は基本どこでも吸えるけど、絶対自分から見える所を噛ませようとしてくる。
しかも噛もうとすると「そそるなぁ。」とニヤニヤしてくるからすごくやりにくい。
rb〈あーあー、Aさん、聞こえるか？〉
『ロボロさん！やっと繋がった、今城に着きました。』
急いでロボロさんにゾムの状態を伝える。
rb〈ほんまか！兵士向かわせたからゾムはソイツに預けてくれ。Aさんは俺んとこ来てくれるか？〉
『畏まりました。』
思ったより早く来た兵士にゾムを預けてロボロさんの所へ向かう。
預ける前に何故かすごく嫌がられたが無視して渡した。
コンコン
『ロボロさん、失礼します。』
ロボロさんの管理室に入ると、パソコンを見ていた彼がクルッと振り返った。
机の上にはインスタントの空箱が積まれているのを見ると、昨日の夜から寝ずに待っていてくれたのだろう。
rb「あ、Aさんお疲れ様！んでもっておかえり。」
『…！！た、ただ今…戻りました。」
rb「んふふ、ただいまでええんやで？」
中々言えない気恥ずかしさを誤魔化すために、ブレラ国から集めてきた資料を広げる。
rb「はえー、大分取ってきたなぁ。これは調べるの結構かかりそうやわ。」
私も一緒に資料を調べようとすると、何故かその手をロボロさんに止められる。
どうかしたのかと顔を上げる前に腕をぐいっと引っ張られた。
rb「なーにまだ働こうとしとんの？今日はもうええからはよ休み。」
『いや、まだ私は「あ、か、ん！」なら、ロボロさんも休んで下さい。』
私だけ休むなんて嫌だ、そんな意味を込めてロボロさんに言えば、顔が見えなくても私の発言に驚いてるのは分かった。
rb「…ぶはっ！おもろいなぁAさんは。分かったよ、俺も休むわ。」
どうにか折れてくれたようで、資料についてはまた明日起きてから調べる事になった。
奴らの資料、今すぐにでも全て調べたいが焦りは身を滅ぼすとも言うし。
…今日はお風呂に入って寝よう。
起きたらロボロさんの所に行く前にゾムの容態を見に行くかと予定を立て、少し慣れてきたベッドに体を預けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
