再会04 ページ32
なんだこれ、兎に角めちゃくちゃ体が軽いのと、力自体が兄と同等、最早それ以上になっている。
R「成る程ね、やっぱりソイツの血、能力持ちか。
『能力持ち…？』
兄によると、強力な人間であればある程、能力持ちの血を持っている可能性が高いらしい。
ゾムで言えば、身体能力の高さがずば抜けているため、その力が宿るんだとか。
R「その証拠に、血を飲むと目の色が黒ではない色に変わるんだ。」
『目が…？』
まさかと思い、確認のためにゾムを見れば、「え、めちゃ綺麗な緑色！」と喜ばれる。
何がそんなに嬉しいのだろうか。
ゾムの反応に呆れていると、真っ暗だった夜空に赤みが灯り始めた。
R「もうこんな時間か…。そろそろ日が昇るから、今回はここまでにしておくよ。Aが復讐を選ぶなら、今度こそ容赦しないで戦う事になるだろうね。」
『お兄ちゃん…。』
やはり、兄との戦いは避けられないのだろうか。
zm「絶対に、次はリベンジ、したるからな…！」
『ゾム！あんま動かないでっ！』
血だらけでボロボロになりながらも、未だに兄を睨みつけながら立ち上がろうとするゾム。
崩れ落ちそうな所を肩を貸して支える。
チラリと兄を見ると、マントを被り直して木の上に立っていた。
『絶対、アイツは倒すから。』
例え兄が阻もうとも、私は一族の意思を繋ぐんだ。
R「…相変わらず、決めたことは曲げないんだな。
A、
頼んだよ。」
『！！………うん。』
微かに聞こえた兄の声。
人に頼る事なんて殆ど無いあの兄が、震えた声で呟いた。
どうやらゾムには聞こえなかったらしく、頭にはてなを浮かべたまま消えてく兄を見ていた。
って、そんなことより。
『ゾム、本当にごめん。こんなにボロボロにさせて…！』
私のために付いてきてくれたのに、兄が怖くてすぐに助けられなかった。
こんなんで用心棒を名乗ってたのかと思うと恥ずかしい、血の誓約が無いと力量差を感じ、足が竦んでしまうなんて。
心の中でさらに反省しながら、傷口から溢れる血を急いで止血する。
zm「んなこと気にせんでええ、とりあえず研究所破壊せなあかんな。」
そんな私の頭をいつもの様に撫でながら、持ってきた爆弾を取り出す。
『任せて、さっさと付けてくるね。』
zm「んふ、頼むで。」
ゾムの用心棒なら、悪く無いかもしれない。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
