研究所05 ページ27
zm「ふーん、流石やん！言うて余裕やったなぁ。」
『そうだね…ってゾム、腕！』
何が余裕だ、腕で刃を受け止めたのだろう。
だいぶ出血していた。
急いでそこら辺に転がってる兵士の服の布を破り止血、
…するところで甘い匂いにフラつく。
何？この匂い。
zm「んふ、早いなぁ。」
ありがとなと言いながらいつものように頭を撫でられる。
なるほど、これゾムの血の匂いか。
にしても血とは思えないくらいの甘い香りにクラクラする。
これはまずい、耐えなきゃ、
アイツを追わないと、、
zm「目ェえらいことになってんで？」
『う…ん、大丈夫。』
きっと赤く光ってしまっているんだろう。
さっき刺された時の傷を自己再生したから、血が足りなくなってるらしい。
ゾムの血は、、私の特性のせいで飲めない、というか飲みたくない。
そうだ、さっきの兵士の血を飲めば落ち着くはず。
すぐさま近くでのびている兵士の首に顔を埋め、歯を立て血を舐めるが、これ以上飲むのを体が拒む。
何故かゾムの匂いが離れない。
ダメだ、耐えろ私。
今は復讐を果たせるチャンスなんだ。
zm「どないしたんA。血ィ飲まへんの？」
『いや、まだ暫くは動けるよ。それより早く行かないと逃げられちゃう！』
ゾムに催促し、隠し通路を急いで進んだ。
横を走るゾムからは、終始美味しそうな匂いがする。
何でゾムの血だけこんなに強く香るのか分からない。
私達種族は、一度血を飲むと一定期間その人間の配下になるという-誓約-を結ぶことになってしまう。
つまり相手に指示されたことを、自分の意志で拒否をすることが出来なくなるのだ。
しかもしばらくは他の血が飲めなくなる最悪な状態になる。
これが用心棒の血、この特性だけは本当に嫌い。
それがあるため、今までは用心棒をする人間か、今まで倒した奴しか飲まないようにしていたが、誰とも誓約していないのに、ここまで他を飲む気が失せる程の感覚は初めてだった。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
