研究室03 ページ25
地下室に降りてから、何かの研究室だろうとは思ったが、これを見てハッキリした。
総統の予想通り、彼らは地下に吸血鬼の研究所を隠していたのだ。
行動する時は、目隠しをされて連れられていたため、地上か否かなんて考えたこともなかったな…。
zm「だいぶ研究してそーやな。どないする？燃やそか？」
自分の研究資料とか気ィ悪いやろ？と気にかけてくれるゾム。
確かに、分厚い雑誌レベルに研究されてる資料なんて、出来るなら今すぐにでも燃やしたい所だ。
ただ、
『自分自身、どんな能力で他の吸血鬼とどんな違いがあるか、知りたいんだよね。』
だからこれは頂戴しておこう。
捕らえられてた時は、自分の特異性のせいで酷い仕打ちを受けたため、ただ境遇を恨んでいた。
だが、復讐を果たす機会を得られたのだから、自分を理解することから逃げずに、向き合うことに決めた。
そんなことを伝えれば、真面目やなと笑われたが、見つめられたその目は、どこか切なそうに見えた。
zm「とりあえず使えそうな資料だけ盗んで、爆破しておさらばしよーや。」
『ん、りょーかい。』
ゾムの反応を不思議に思いながらも、研究所にある部屋を隅々漁ることに集中した。
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真夜中とはいえ、研究室には何人か人が薬品やら機材やらで作業してたため、綺麗に意識を飛ばさせながら探索した。
そしてこの研究所のコアが置いてある、丸状の部屋に辿り着いたため、爆破の前に盗めるだけ資料を漁る。
すると、私の研究意外にも仲間たちの資料をいくつか見つけた。
その度に読むのをやめたくなる程、酷い状態の写真等もあり、研究員の名前を覚えるくらいには復讐欲に駆られた。
やはりここの人間たちは私たちをモノとしか思っていない。
絶対に全員
zm「ひねり潰そな！」
『…！！ うん。』
後悔させてやる。
そろそろ爆破準備に入ろうとした時、入り口の扉がスライドして開く音がしたため、咄嗟に身構える。
「おや？おやおやおや、侵入者が研究所を荒らしてると連絡が入ったかと思えば、Aさんじゃないですかぁ！」
『あなたは、、、あの人の秘書の…！』
「あー嬉しい！よく覚えてらっしゃいましたね、宝石の瞳さん。」
『…ほんと、相変わらずなようで。』
国王に仕えていたコイツは、私をモノのように扱い、この国でさえ裏で操作しているようだった。
過去が蘇り、殺意が溢れ
「もーそんな睨まないで下さいよ〜。」
気持ち悪い笑みに虫唾が走る。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
