試験06 ページ15
zm「Aおる〜？」
『あ、はいここに！』
rb「おまっ、ノックくらいせぇや！」
ロボロさんからインカムの使い方を教えてもらっていると、ゾムさんが部屋にズカズカと入ってきた。
怒るロボロさんを華麗にスルーしつつ私の前まで来るなり、「今回の任務、俺とやで。」と楽しそうに伝えられる。
そうか、初任務だし何かミスをして捕まったせいで、ここの情報が少しでも漏れてしまったら大変だから同行を付けるのは当然か。
うん、ゾムさんなら心強いし有難い。
『ぜひ、宜しくお願い致します。』
zm「んふ、じゃあとりあえず
タイマンしよや。」
rb「『え？』」
聞き間違いかと思っていれば、いつの間にか私は腕を掴まれ、逃げれなくなっているではないか。
ロボロさんに助けを求めれば「まぁ俺も気になるなぁ」と他人事のようにボヤいていた。
あれ、もしかしてこの人心ない？
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訓練所まで連れられま後、早速タイマンのルールをゾムさんから提示される。
とりあえずゴムナイフ限定の近距離戦で、参ったと言わせた方が勝ちらしい。
zm「久しぶりに体動かすんやから、実戦前にやっといた方がええやろ？」
『成る程、確かにそうですね。ではお手合わせお願いします。』
そう言った瞬間、互いに距離を取り、自分のやりやすい間合いを思い出すようにジリジリと歩いてみる。
懐かしいこの感覚、ただこんなに隙が無い人とは手合わせたことが殆ど無いため、自然と身震いしてしまう。
zm「んふ、じゃあこっちから行かせてもらうで！」
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バキン
『あっ…。』
zm「ッ、はあ…。うーん、まぁ今回はここまでにしとくか。」
始めてから小一時間程は経っただろうか。
お互いの首筋に当てるために、ナイフをぶつけ合う攻防戦を続けていた。
ただ、たった今互いのナイフが同じタイミングで壊れたため、勝敗は見送りとなった。
rb「はぇー、でもやっぱ相当な実力やなぁ。」
もしかしてずっと見てたのだろうか。
訓練所の枠外からロボロさんがひょこりと顔を出す。
ゾムとここまで近距離戦戦えるやつ初めて見たわぁ、とロボロさんに感心される。
正直こちらからすれば、吸血鬼と対等に戦える人間がいるのが不思議で堪らないのと、久しぶりとは言え勝てなかったのがだいぶ悔しかった。
汗を拭うゾムさんにお礼を言ってゴムナイフを片す。
うーん、ちゃんと基礎練習して感覚を戻さないとな。
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フラスコ(プロフ) - onigiri710さん» コメントありがとうございます！小説は妄想の具現化なだけなので文才皆無で…。絵はすごく時間かけたので褒めて頂けて嬉しいです\‖(^○^)‖/ハイジャンプ (2020年7月3日 6時) (
レス) id: 3b8f60e517 (このIDを非表示/違反報告)
onigiri710(プロフ) - 小説かけるだけでもすごいのにプラスイラストまで描けるだと‥‥僕の精神がおいやられていくぅぅぅ(本音、神小説に神絵を見させていただきありがとうございます(スライディング土下座)) (2020年7月2日 22時) (レス) id: da17dc294d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フラスコ | 作成日時：2019年6月18日 0時
