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あれよあれよと高そうな車に乗せられ、連れてこられたのは見慣れない建物。



外国系の男性がお兄さんを軽々と担ぎ、先に建物の中に入っていく。



( ……というか、扉の前に怖そうな人がいるけど……もしかして暴力団のアジトとかだったり……する?)



普通に入っていったけれど大丈夫なのだろうか……それとも彼らがこの建物の関係者?



よく分からないまま、眼鏡の男性に肩を掴まれながら歩みを進めるしかなかった。



ここで逃げたらヤバい気がしたので何も出来なかった……。



そして連れてかれた部屋は、シンプルに黒で統一された重厚感のある部屋。



……後ろの壁に置かれている日本刀は、レプリカだと信じたい。



「 どうぞ、ソファにお掛けください 」



『 ……あ、はいっ 』



眼鏡の男性にそう促され、高そうなソファに恐る恐る腰掛ける。



( ……あ、ふかふか )



感触からしてかなりのお値段しそうだなんて呑気なことを考えていたら、いつの間にかお二人は向かい側のソファに腰かけていた事に気づいた。



対面式のソファなので、二人の視線が突き刺さる。



( ……い、威圧感がすごい )



『 ……えっと、ぼ、僕は、どうなるのでしょうか…… 』



ただでさえ威圧感が強いお二人に加え、部屋自体が重厚感があるのでちょっと萎縮してしまうのは許してほしい。



そんな僕の様子をみて少しは不憫に思ってくれたのか、眼鏡の男性は表情を少しだけ緩めてくれた。



「 ……そんなに怯えないで。別に貴方に危害を加えようと思っていません。実は私、こういう者でして 」



そう言って彼はポケットから黒い手帳のようなものを取りだし、パカリと開いてその面を僕に提示した。



その記載されている内容を見た時、僕はえっ?と驚いて顔を上げる。



『 ……ヨコハマ警察署、組織犯罪対策部、巡査部長……はいるま、じゅううさぎ……さん?』



名前の漢字が見慣れなくて読めない、多分間違っていると思う。



「 いるまじゅうとです。読み方がそのまま過ぎるでしょう。覚えて下さいね 」



『 ……っあ、ごめんなさい……!』



彼は入間さんというらしい。



それよりも……。



『 ……警察の方だったんですね。もしかして、僕に年齢を聞いたのって…… 』



「 貴方が考えているとおりです。未成年が深夜に出かけていたら、職業柄補導しないといけませんからね……貴方のように 」



その言葉に冷や汗が止まらなくなった。誰か助けて下さい。



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れん - このお話とても大好きです!これからも頑張ってください(*´∇`*) (11月26日 1時) (レス) @page12 id: 3df412bb1a (このIDを非表示/違反報告)
鴇田まい(プロフ) - 面白いです (2023年4月16日 11時) (レス) @page9 id: cdeb2c3128 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アーシー | 作成日時:2023年3月28日 21時

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