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こんなに見つめられることなんてなくて、凄く恥ずかしい。



『 ……どうしましたか……?』



特に眼鏡の男性の方があまりにも見てくるので、恐る恐る聞いてみた。



「 ……っあぁ、すみません。お気になさらず。それでは改めて___彼を助けて下さりありがとうございます。中々手がかりが掴めなくて 」



貴方が電話に出てくれて非常に助かりました、とニコリと笑みを浮かべてお礼を言われた。



「 小官からも礼を言う。ありがとう、貴殿は我々の恩人だ 」



外国系の男性にも頭を下げられた。小官って自分って意味かな?



( ……あ、心地いい )



二人とも凄くいい声だなぁ……なんて場違いな感想が頭に浮かぶも直ぐに振り払う。



『 ……電話でも伝えましたけど……ぼ、僕は何もしてないですよ、ただ偶然通りかかっただけで……でも、お兄さんを無事に皆さんの所へ返せそうで、よかったです 』



( ……お礼を言われるようなことはしてないけど、感謝されるのはなんか嬉しい、かな )



えへへ、と笑うと外国系の男性に頭をぽすぽす撫でられた。



凄く気持ちいい。



「 ……貴方は随分と謙虚ですね。でも我々は心から貴方に感謝していますよ 」



眼鏡の男性にも頭を撫でられる。



お二人は頭を撫でるのが好きなのだろうか……気持ちよくて思わず目を閉じていれば。



「 それと、聞きたいことがあるのですが___ 」



『 ……?はい 』



そう眼鏡の男性の次の質問に、僕はドキッとする事になる。



「 ____貴方、見た所未成年だと思うのですが。こんな深夜に何をしていたのです? 」



( ……あ )



……そういえば、人間は夜11時以降18歳未満が保護者なしで外に出てはいけないんだったっけ……?



( ……確かに僕は17歳だけど……でも、僕は吸血鬼だし、人間の年に換算したら170年……お兄さん達より生きてるし…… )



そんなことお二人には言えないから、反論できないけれど。



『 ……えっと、ぼ、僕用事あるので帰ってもいいですか……?』



見逃してくれたりしないかなぁ……なんて思いながら顔を上げたら、それは100%無理だと僕は瞬時に悟った。



「 ……とりあえず、私達と話をしましょうか。ね?」



人のいい笑みを浮かべているけど、その唇はニヒルにあげられているし逃げたら許さないぞオーラが伝わってくる。



『 ……っは、はい…… 』



従わなきゃ大変な事になる、と思った僕は観念して力なく返事をしたのだった。



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れん - このお話とても大好きです!これからも頑張ってください(*´∇`*) (11月26日 1時) (レス) @page12 id: 3df412bb1a (このIDを非表示/違反報告)
鴇田まい(プロフ) - 面白いです (2023年4月16日 11時) (レス) @page9 id: cdeb2c3128 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アーシー | 作成日時:2023年3月28日 21時

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