４月のようなこころ【反応集】

◎もしかして、プレゼント？ ページ30

◎お題箱のリクエストより

私の誕生日、君は何をくれるのかな

Nkm

「じゃじゃ〜ん！可愛いでしょ？」
彼の両手に収まるサイズのそれは、距離はあるのに良い木の匂いがした
君の髪、綺麗だからこの櫛で綺麗にしてくれたら嬉しいなぁと髪を撫でながら、言われて試しに髪をとかしてみる
自分の髪なのに普段よりも艶やかになっているように見えて心が弾む
部屋に置いておくだけでもいい匂いがして、髪をとかすと艶やかでいい匂いの髪になるなんて、彼はセンスがいい
「ずーっとこれ使ってくれたら嬉しいなあ」
ところで櫛のプレゼントって死ぬまで添い遂げようって意味らしいけど、彼は知ってるのかな？

Br

「じゃ〜ん！包装も可愛いけど〜やっぱ中見てほしいよねぇ〜」
高そうな箱をそっと開けると出てきたのはエレガントな真っ赤なリップ
リップを包む装飾も、フタも何もかもが美しい形で思わず見惚れていると、つけてみてよと急かされた
鏡が近くにないので苦戦していると、貸してと奪い取った彼が目の前に近づいてきたので慌てて目を瞑る
すーっとリップが唇をなぞる感覚があった後、そっとリップが離れたので目を開けようとした時にはもう、ゼロ距離に彼がいた
「やっぱり似合う。いい色だなぁ」
じゃあこれねとぽかーんとしている私の手にリップを差し込むとふらっと消えていった


Shk

「はい、これ」
サラリと手渡された大きめの包み
どんなものだろう？と開けると可愛らしいサメのぬいぐるみで
思わずぎゅっと抱きしめるとなにか硬いものの感覚を感じた
口の奥の方に何がきらりと光るのが見えて、手を入れてみるとそれは指輪だった
「…両方大事にしろよ」
指輪に気づいて戸惑っている間に手から奪われて中指に嵌められていた
直接渡せない彼なりのプレゼントの仕方に思わずキュンとしてしまう
いつか隣の指にももらえないかなぁなんてね

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