じゅうなな ページ17
『あ、スマイルくん』
「こんにちは」
また何かポスターのようなものを書いている先輩が俺を見て手を止める。
先輩に近づきながら覗き込めば、丁寧な字が綺麗に並んでいて色とりどりのマーカーが引かれていて目を引く。
「すごいっすね」
『でしょ。こういうの好きなんだよね〜』
「めちゃくちゃ綺麗です」
へへと笑って愛おしそうにポスターを撫でた先輩が、そうだ！と声を上げる。正直嫌な予感しかしない。
『スマイルくんも手伝わない？』
「え…………」
『あはは、めっちゃ嫌そうじゃん。線引くだけだからさ。どう？』
「……わかりました」
正直わかりましたと言う前にマーカーを手渡されていたから逃げようがなかったんだけど。
仕方なしに言われたところに色を足していく。気は進まなかったけど、先輩の文字を見ていられるから、いいかもしれない。
しばらく黙々とやっていたら、よっし終わり！という元気な声が聞こえてきた。
『ありがとうスマイルくん』
「線引いただけなんで…」
『それでも助かったよ。1人だとちょっと大変で』
まあ楽しいんだけど！と嬉しそうに言いながら、ポスターを手に壁に近づいていく。
その前に置かれた脚立に足をかけ、器用にポスターを貼っていく。全然曲がっていないのが、何度も貼っていることを伝えてくる。
『スマイルくん、ジュース奢ってあげるよ！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぽ(プロフ) - 白瀬。 掛け持ち中〜さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります…！ (2022年12月28日 0時) (
レス) id: c0d0822338 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬。 掛け持ち中〜(プロフ) - コメント失礼します。ランキングからチラッと覗いて見たくらいの興味本位だったのですが、スマさんの良さが全面に出されているうえ、話の展開も面白く続きがすごく気になります…！同じ小説を書いてる身として尊敬しかないです。これからも陰ながら応援しています。 (2022年12月27日 12時) (レス) @page15 id: fce1309fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ふぽ(プロフ) - mdk32さん» ありがとうございます。ゆっくりではありますが必ず更新致しますのでお待ち頂けると幸いです。 (2022年12月8日 0時) (レス) id: c0d0822338 (このIDを非表示/違反報告)
mdk32(プロフ) - このお話すごく面白い！一話から面白そうな雰囲気が…！続き楽しみにしてます！！ (2022年12月6日 18時) (レス) id: 029c193521 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
