幸せの基準 ページ34
アッシュと一緒にソファーに座ってのんびりとした時間を過ごしている。日光が心地好い眠気を誘ってきた頃隣の部屋から爆音が聞こえる。子供の声だ。
俺らが七年間隠れて暮らしてた時２人の子供を保護した。確か4年目の時だ、当時3歳の双子だった。男と女、フィンとメアリーだ。今日マイクがこっちに連れてきているらしい。
どどどっと足音がするとドアが勢い良く開いた。アッシュが少し揺れる。
「Aー！！」
「元気ー！？」
『おお…子供の成長ってのは酷く恐ろしいな』
あの頃は俺らが住んでた家とあいつらを保護してた家は別だったからそう会うことも無かったのだ。
「元気なのー！？」
『元気元気』
俺の足の上にどんと座り詰めよってくる２人をアッシュは豆鉄砲でも喰らったような顔をして見ていた。
「わ、お兄さんだあれ？」
『アッシュはね』
彼の肩に腕を回してぎゅっと距離を詰めた。頬をピトッとくっつけて曇りなき4つの瞳を見つめ返す。
『俺のパートナー』
「パートナー！」
「イケメンね！」
『ありがと』
俺の膝を降りて今度はアッシュに詰め寄る２人を観察する。扉の奥からマイクが見つめているのに気が付いて手を振った。マイクはこっちに来ると2人を抱き上げた。まだまだ手に余るな。
「キャー！」
「マイキー！」
「ようし2人ともアッシュをいじめるのはそれくらいにしてやりな」
担がれてじたばたと暴れる姿は活きの良い魚みたいだ。俺は２人に25セントずつ渡して英二と一緒に好きなもん買ってこいと家から追い出した。
「子供って怖い」
『はは、珍しく縮こまってたな』
「笑うなよ」
不貞腐れるアッシュの頭をわさっと撫でる。
『里親探しは順調か？』
「まあね、でも本人達はこのままが良いって喚きっぱなしさ」
『しっかり学校も行かせて普通の生活送らせてやれる事が出来るならお前らが面倒見ても良いんじゃないか』
「…今さら手放すのも何だしな」
マイクは怖かったんだろうな、２人がこっちの道に来てしまう事が。来たら来たで受け入れれば良い。普通の幸せを手に入れたのならば全力で応援すればいい。俺達は他人の人生にどうこう言う資格は無いのだ。
「もうちょっと良いとこに家構えてやんないとな」
『その前にまずメアリーと一緒に服を買ってこい、メアリーの』
「それもそうだ」
話のキリが着いたところで３人は帰ってきた。マイクは笑って2人を抱き締め２人も幸せそうに笑いながらマイクを抱き締めた。
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ゆうな(プロフ) - 花帆さん» こんばんわ〜！どういたしましてです！！こちらこそ楽しんで解説書けたのでコメント嬉しい限りです。これからもまた話数が埋まるまで気分で短編を書くので温かく見守って下さると嬉しいです (2019年5月30日 22時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - こんばんは、解説どうもありがとうございます！ 気になっていた裏話がお聞きできて、よりお話の繋がりが分かって良かったです♪ 夢主さんとアッシュにときめけて、ラストもハッピーエンドで感謝です(*´ω｀*) (2019年5月30日 22時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます！イチャイチャシーンはにやにやしながら書いてました笑そう言ってもらえて嬉しいです！！ふっふっふショーターはどうしても出したかったので出しました！それでは少し解説を書かせて頂きますので更新待ってて下さい！ (2019年4月7日 9時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 英語のタイトルの意味も考えつつ読めたのも良かったです！ ラストの写真…ショーターあああ！！ってなりました(´ﾉω；`) (2019年4月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます！アッシュが甘える様子やイチャつくシーンもドキドキして面白かったです！！最後まで目が離せませんでした！！ ライトイエロー〜夢主さんが目を覚ますまでのアッシュたちの様子や、死んだことにしていた理由が気になります…！ (2019年4月7日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2019年3月5日 23時
