003 ページ43
指定された場所まで歩いていくとそこにはもうマイクが待っていた。俺の気配に振り返ると片手を上げた。俺も手を上げて返す。
「よ、久しぶりだな…それどうした？」
『そうだな。これは…まあ色々あったんだよ。これから戻るのか？』
「そう。狙うは今夜だ」
借宿に戻る道すがら今までの事、それから怪我の事を洗いざらいマイクに話した。隠して得する様な事でもないからな。肩の怪我の話をした時は心底驚いてた。
「銃は撃てるのか？」
『ご心配なく。意地でも撃つからよ』
「そうか…そうだ、あのバイクは気に入ったか？」
『ああ、乗るのが楽しみだ。あれ何処で手に入れたんだ？』
「ちょ〜っとな」
ニヤっと笑うマイクは部屋のドアを開けて俺を先に通してくれた。ガヤガヤと談笑する声が聞こえる部屋へと足を踏み入れた途端喋り声は歓声に変わった。相も変わらずわらわらと俺を取り囲んで楽しそうにベラベラと話し始めた。
「おい一旦離れろ、こいつは怪我人だ」
『左肩に響かない程度にしてくれれば問題ねえよ』
ソファに座って机の上に置いてあった資料に目を通した。
「そりゃあお前が送ってきたやつをプリントしたもんだ」
地図の載っている紙を一番上に置いて人差し指をある通りの上に置いた。そこから上にずーんと動かしながら呟く。
『狩り場はここからここだ』
「確かだな？それじゃあこっちは配置を決めるからお前はそっから自分のオモチャを選んどけ」
『おう』
指差された先にはダンボールが何個か置いてあり中を覗くと火器類がどっさりと入っていた。殆んど俺が買ったやつだ。
その中からリボルバータイプの銃を一丁、弾薬は6つ入る。それから予備のオートタイプのも一丁。変え弾をそれぞれ1ダースづつ貰う。手榴弾はちょっと迷ってから１つだけポケットに忍ばせといた。
『ヘルメットはあるのか？』
「あるぜ、バイクに掛かってる。後で見に行こう」
『いや、あるなら良い。それより配置はどうなってる』
今のところ5チームに別れていて廃ビルに1チーム、走り回るのが2チーム、尾行に1チームと指示を仰ぐのに1チームという配置になっている。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
