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胸を抑えて苦しそうにするケインに歩み寄り大きく深呼吸する様に言ったアッシュは少し口角を上げてこれでも精一杯手加減したんだぜと言う。
「俺は別に拳法家のように指先を鍛えてる訳じゃない、人間の身体にはいくつもの急所がある。そこを攻撃しただけだ。相手が訓練された兵士でも同じこと。かなりのダメージを与える事が出来る」
これからそのいくつかを教えると言ったアッシュの回りにみんなゴチャゴチャと群がる。こうやって見てるとほんとに猿山のボスだな。統率力がずば抜けてる、他のグループまでしっかりと面倒見てるんだもんな。
俺は端に寄り壁に凭れかかる。携帯の電源を入れて地図を開いた。俺もそろそろ準備しないといけないな。
空港と病院それから親父との遭遇現場に印を付けてそこから半径5m内にある路地裏と廃ビルや居抜き物件状態の建物を探す。
「…何やってんの？」
『何だと思う？』
「さあ」
『俺が誰だかよく考えて何が起こってるか調べたら分かるかもな』
頭にハテナを浮かべたシンは俺の横に並んで同じ様に壁に凭れた。
「あんたはAだ……狼って呼ばれてるな」
『ああ』
マイクの泊まってるホテルと俺達のが前住んでたマンションに印をつけてまた同じことをする。シンは隣でうんうんと頭を捻っている。
「何が起こってるか…？命でも狙われてんのか？」
『まあそんなとこ。英二から聞いたぜ、お前の情報のパイプラインにでも聞いたらどうだ？あいつなら知ってるよ』
「今この状況で聞けってんならあんたも大概だな」
はっはっと笑ってると腕を組んだアッシュとのほほんとした顔をしている英二がこっちに向かって歩いて来た。シンはそれを見てじゃな、と言ってケインの方へ逃げていった。
「何話してたんだ？」
『何してんだ？って聞かれたから何だと思うっていう話をしてた』
「ふうん。で、何してんの？」
『何だと思う？』
悪戯に笑うとムキーッとされた。英二が隣で爆笑してる。
携帯の画面に写し出されてる所を保存して電源を切り二人の肩に腕を回して練習してるみんなを暫く眺めた。因みに上着はずっと持たされてた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
