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「アッシュ！狼も！なんだこんなとこに居たのかよ。メシ食わねえのか？英二が探してたぜ？」
『んー、貰おうかな。アッシュは？』
かぶりを振ったアッシュにそっかと言って掛けていた毛布を全部押し付け部屋を出た。座ったままで少し固くなった体を伸ばしながらチャイニーズらの寝ている部屋へ行くと英二がいた。
『英二』
「あ！A、ご飯食べる？アッシュはどうせいらないって言ったんだろ？」
『御名答。貰うよ、おっシチューか』
スライスされたバケット数枚と熱々のシチューが盛られた皿を渡される。水とスプーンも受け取り英二の横に腰をおろして食べ始める。するとドタバタとケインの仲間がやって来て騒ぎ出した。俺はシチューを食べながら耳だけそっちに集中させる。
「どうしたのかな？」
『さあな。だけどオカユまた作らなきゃだぜ、英二』
「誰か怪我をしたのかい？」
じっとこっちを見ながらそう言う英二に肩を竦めてみせた。
暫く人が出入りして騒がしかったが途端に静かになり俺は最後の一口を食べ終え英二に礼を言ってから部屋を出た。階段の所にアッシュとケインがいる。
『何処へ行く？』
「…ハーレム・チキンさ。あんたの言う通りだったよ」
「？？」
『俺も行く』
コートを脱いで銃をポケットからズボンに挟み直す。怪訝な顔をするアッシュの背中を押しハーレム・チキンへと急いだ。
「…畜生、ハデにやりやがったな」
「黒人もヒスパニックも無差別に殺してるな」
アッシュの子分一人とケインの仲間二人を引き連れハーレム・チキンへとやって来た。店の中は割れた酒瓶や壊れた椅子にテーブル、転がる死体と血ですっかり変わり果てていた。
「45口径の標準カートだ。マシンガンで武装してたとなると突発的な襲撃じゃない…計画的だな」
「くそう…やっぱりゴルツィネか！」
そう遠くない場所で車の走る音が聞こえて顔を上げた。
「そろそろ引き上げよう。いくらのろまな市警でももうやって来る頃だ」
「ああ」
『おい、』
気を付けろ、と言おうとした所で入り口の向こう側で車が止まり乗っている奴がこっちに向けて銃を構えた。
「あぶない！！」
「ぎゃあ」
反射で身を隠した刹那ガガガガ、と銃が乱射され正面に立っていたケインの仲間が一人殺られた。俺はレジのカウンターの下に転がり込んで様子を伺った。頭上で割れた酒瓶の中身とガラスが頭に降り掛かる。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
