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「…何してンの？さっきから」
「これが何だか分かるか？」
「こりゃあ…チャイナ・タウンの地図だ。すげえ、俺たちしか知らねえような路地まで…」
「季家所有の不動産法人のリストと法人名義の資産あらゆる情報がインプットしてある」
アッシュからシン、そしてパソコンに目を移し表示されている地図をじっと見つめる。覚えてる道順を辿り張大飯店という文字を見つけふと頭に浮かんだショーターの顔を揉み消して目を瞑った。
「いいかシン、お前だけが頼りなんだぞ。いくら情報があっても所詮俺たちにはチャイナ・タウンは未知の場所だ」
オカユの入っていた器を机の上に置いてシンとアッシュを視界の中に入れる。調度アッシュが眼鏡を外した。
「お前は季月龍の身近にいた。奴の行動範囲思考パターン、捕虜を隠すとしたらどんな場所か。使い方を教えてやるから推理してみろ。仲間の命がかかってるんだ、よく考えろ」
「…うん」
邪魔にならぬよう一先ず置いた器を持って部屋を出る。台所のある場所へ行き英二と一緒に食器を片付けた。
「ごめんね、A」
『？何がだ？』
「僕、Aに君が居なくなるような事があったらアッシュを任せたぞって言われたのにあの時彼から離れてしまったんだ、自分の意思で」
俯きながら皿を洗う英二の横で洗った皿をタオルで拭きながら見つめる。なんて優しいんだろうな、英二って。
『…それが英二の思い付く限りで一番良い選択だと思ったんだろ？だったらいいんだよ』
「…うん。ありがとう」
全て洗い終わり俺がせっせと水を拭き取っている間に英二はコーヒーを入れていてくれた。下水を飲んだ後じゃお腹に悪いかもだけど、と言って手渡してくれたカップを受け取り湯気の立ち上るそれを口に含んだ。
『因みに下水はその場で吐き出した』
「げえっやめろよ汚いなー！」
『はっは、流されてる時にも吐いたぞ』
「やめろって！」
いやー！と耳を塞ぐ英二が面白くってからかっていると後ろでわざとらしい足音がした。デジャヴを感じるなと思いつつ振り向くと部屋の入り口にアッシュが立っていた。
「俺の分のコーヒーはないの、オニイチャン？」
「今淹れるよ！」
『はは、来いよアッシュ』
ムッスーとしながら抱き着いてくるアッシュの背中に腕を回す。英二からコーヒーを受け取り冷ましながら飲んでるのを上から覗き見る。
それからは三人で暫く談笑した。久しぶりのゆったりした時間だった。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
