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「よいしょっと」
「大丈夫か？」
とある廃れたマンションのガレージのシャッターをシンとケインが2人係りで押し上げた。錆びてしまってキィキィと嫌な音を立てる。
少し屈めば潜れる程に開いた時中からパッと照らされた。
「シン！」
「ケイン！」
「アッシュ！！」
それぞれの子分がそれぞれのリーダーの元へ集まり再開を喜んでいる。
俺は１つ溜め息をついて屈んで中へと入った。肩の傷口から血がじわりと滲む。それから英二に背中を押され既に手当てをし始めているアッシュの隣へと座らされた。
『いて！痛いよ英二』
「ごめん、でも消毒しないと」
「もー、オニイチャンAをいじめないでよ」
「何だと！また包帯でぐるぐる巻きにしてやろうか！！」
『え、何それ気になる』
いいのいいのとあしらわれ肩をしっかりと手当てするために一旦その場を離れ水道へと向かった。タオルにしっかりと水を含み血を拭き取りその後傷口に押し付け血が止まるのを待った。
向こうから怒鳴り合う声が聞こえて来てふと手を止めた。
「A、大丈夫？」
『ああ、それより向こうは何してる？』
「なんか、ラオとシンとシンの仲間とケインの仲間が対立し始めちゃって…」
ふうん、と相槌を打ってから英二の持ってきた止血剤を塗りたくりその上から包帯で少しキツめに巻いた。酷く痛むが日常生活に支障は無さそうだ。
「首は包帯とガーゼ、どっちがいい？」
『首はそのままでいいよ』
ガーゼは動かしにくいし包帯を首に巻くのは嫌だな、範囲が広いし。
『なあ、英二はどう思う？』
「何が？」
『ラオ・イェン』
「どうって…？」
救急箱に道具をしまいながら英二は不思議そうに聞いてきた。俺は頬杖をついて喋り声のする方を見ながら返事を返した。
『怪しいと思わないか？って事』
英二の手は止まり真っ直ぐと俺を見つめている。視線をゆっくりと英二の方へ持って行くと彼は暫く俺を見つめた。
「…僕には、よく分からない」
『…そうだよな、変なこと聞いてすまん』
「いいんだ、気にしないで」
いつもの笑顔で微笑んだ英二に微笑み返しおもむろに携帯を見た。マイクから一通のメールが届いており良いもんが手に入ったの文章の後に一枚の写真が添付されていた。
『…こりゃすげえ』
ピカピカのレース用バイクがその写真に載っていた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
