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ざわざわとした喋り声でうっすらと目を覚ました。すぐに携帯で時間を確認すると7時30分だった。まあ、良いかとセットしてあったタイマーを解除して起き上がる。
「あっ狼おはようございます!」
『おはよう…お前ら地下だからって騒ぐなよ』
人通りの少ない場所だと言えどもボソボソと喋り声がしたら気味が悪いし何より怪しまれるだろう。その声の聞こえる場所が地下なら尚更だ。
『今晩はまだここで過ごすが明日の晩には別の場所に移動するぞ』
「近くっすか?」
『そこが悩み所だな、段々空港の方へ近づく様にしてくかバラバラに動くか』
「そもそもの話俺たちが固まってるのって相当危ないですよね、今日は仕方がないっすけど」
『そうだな、それも考え所だ』
今晩と明日の晩は固まって動くとしてそれ以降は地下と地上に別れる手もある、地下の中をバラバラに行動する手もある、これはかなりリスキーだが全員地上で行動するのも有りだ。
これについてはマイクと少し話し合った方が良さそうだな。取り敢えず考えるのは裏商人と落ち合った後にしよう。
「騒がしいな…」
『起きたか』
「ああ…それより腹減ったな」
マイクがそう言った途端誰かがあーっ!と叫んだ。何事かと声のした方に視線を向けるとズケズケとこちらに向かって歩いてきた。
「ボス!みんな我慢してるんすからそれは禁句ですよ!!自覚した途端にお腹空いてくるじゃないか!!」
「おあ…あ、ああ…すまねえ…」
「確かに言われたらお腹空いてきたなあ…」
「俺我慢してたのに…」
そういえば、と小さくぐるると鳴ったお腹を押さえる。自分で我慢出来るかと聞いたものの空くものは空いてしまうな。それよりも子分に注意され怒られるボスってのは中々に滑稽だな。
「お前笑ってんなよ…」
『ふっ…ボスも楽じゃねえなあ?』
「言ってろ言ってろ」
談笑していると時間はあっという間に過ぎてしまうもので、マイク率いる数人の部下が地上に上がり裏商人に会いに行った。残ったのは俺と他の子分。再び閉められたマンホールを暫く見つめた後ババ抜きをしているグループに混ざりこんだ。
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ゆうな(プロフ) - えなさん» 私も毎晩泣いてばかりです………アッシュにとっては最高のハッピーエンドだったので私たちにはどうしようもないですよね……ゆっくり自分の中で納得のいく形で納めましょう…BFは立ち直るのにとても時間がいりますからね… (2018年12月23日 10時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
えな - あー、もう泣けます…いろいろ考えると本当にどうしようもないです…気持ちの整理がつかないです。 (2018年12月23日 2時) (レス) id: 590da95d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 彩さん» ですね!!もしかしたら最終話以降撃沈して暫く消えるかもしれないです……笑私もようやっと再開させれてホッとしておる所でございます。ありがとうございます!どうぞこれからもよろしくです! (2018年12月10日 8時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - アニメもいよいよクライマックスですね!なんだか辛すぎて観れないままでいるんですよね笑 ようやく主人公とアッシュがまた再開できて本当に良かったです!まだ狼狩りが続くんでしょうかね。これからの展開楽しみにしてます! (2018年12月9日 21時) (レス) id: 97fafabb56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org
作成日時:2018年11月26日 22時