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建物の中に入ると随分ととっ散らかっていた。人もゴロゴロといるもんで中々に騒がしい。ただ食べ物の良い匂いだけがその場を和ませていた。
「狼！」
『よお……英二は？』
「それが…」
ボーンズが口を開きかけた直後背後で建物のドアの開く音がして振り返った。見慣れた黒髪黒目の日本人と初見の黒髪黒目のおちびさんが立っていた。
「A！どうして？」
『きっとお前と同じさ』
「誰だ？」
『みんなは俺の事を狼って呼ぶよ』
「！あんたが…」
ふてぶてしい態度で俺を見つめてくるこいつは小さくてもしっかりとボスをやっているようだ。良かったな、ショーターお前の子分らはしっかりと統率取れてるよ。
『初めましてだな。狼で通ってるが名前はAだ』
「俺はシン。チャイニーズのボスをやってる」
差し出した手を握り返してくれるあたり律儀だ。警戒の色も薄まったのでスムーズに事が進みそうだ。
ふと視線を感じて横を見ると英二が何とも言えない表情で俺を見ていた。
『どうした？』
「ちょっと、いいかな？」
『…ああ』
英二と一緒に建物の外に出てすぐ横にある木箱に腰掛けた。下を向いて手をこねくりまわしていた英二は不意に口を開いた。
「…アッシュが居なくなったのは、僕のせいなんだ」
何事かと思えば、
「さっきシンとユーシスの所へ行ってきたんだ」
『！！』
「そうしたらアッシュは僕の命を助ける為にあいつらと取り引きしたんだって。しかもアッシュはゴルツィネの手に落ちたんだ…発狂するまで責め苛んでやるって……」
英二がこねくりまわしていた手をぎゅっと握った。俺も下を向きながら次の言葉を待った。すると、突然顔をあげこっちを見たので俺も見返した。
「もう何も出来ないでいるのは嫌なんだ。僕はアッシュを助けたい、いや、必ず助ける！その為には人を殺したって構わない」
『…お前に人殺しをさせるのはなあ、気が引ける』
「僕は本気だ！」
『知ってる、知ってる』
詰め寄ってくる英二を宥めながらどうしたものかと考える。英二の銃の腕は知らないがきっと掠る程度だろうか。
『…シンは、味方なのか？』
「そうだと思う。彼は協力してくれるよ」
俺はうん、と頷いた。英二の決意も本物だし今まで何も言わず見守ってきた彼がこんな風に言い出すのも珍しい。アッシュに怒られる事を覚悟でいくとするか。
『自分の身は自分で、だぞ』
「…！！うん！」
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ゆうな(プロフ) - えなさん» 私も毎晩泣いてばかりです………アッシュにとっては最高のハッピーエンドだったので私たちにはどうしようもないですよね……ゆっくり自分の中で納得のいく形で納めましょう…BFは立ち直るのにとても時間がいりますからね… (2018年12月23日 10時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
えな - あー、もう泣けます…いろいろ考えると本当にどうしようもないです…気持ちの整理がつかないです。 (2018年12月23日 2時) (レス) id: 590da95d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 彩さん» ですね！！もしかしたら最終話以降撃沈して暫く消えるかもしれないです……笑私もようやっと再開させれてホッとしておる所でございます。ありがとうございます！どうぞこれからもよろしくです！ (2018年12月10日 8時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - アニメもいよいよクライマックスですね！なんだか辛すぎて観れないままでいるんですよね笑 ようやく主人公とアッシュがまた再開できて本当に良かったです！まだ狼狩りが続くんでしょうかね。これからの展開楽しみにしてます！ (2018年12月9日 21時) (レス) id: 97fafabb56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年11月26日 22時
