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突然インターホンが鳴りマイクとの会話を一端中止して玄関へ向かった。ドアの向こうから話し声が聞こえて誰かは分かるが一応覗き穴で確認はしておいた。
『よおアレックス。お前ら上がるのは良いが何も無いから何か飲みたいなら下で買ってからもう一回来な』
「こんばんわ。じゃあ、そうします」
歩いてくアレックスらを見送りサイダーと解熱剤とその他少し薬を持って寝室へ向かう。聞きなれない言語で話し合う二人の声を聞きながらドアを軽くノックして中へ入った。
『ほら、飲み物。英二、食後に一応これ飲んどきな。解熱剤。頭痛薬がいいならこっち』
「うん。ありがとうA」
再びリビングに戻り携帯を耳に宛がう。妙に静かだなと思いつつ声をかけた。
『あの連中らの言葉は参考程度にしとけよ。口裏合わせてる可能性があるからな』
「そうだな、そうするよ」
『それより静かだな、どうした?』
「寝ちまったよ。ほんと平和だな」
帰ってきたアレックスらを迎え入れ寝室へ行きベッドに腰掛ける。人数が増えたら一気に賑やかになりドアを閉めてても少し声が漏れて聞こえる。
「だが一つだけ共通してる所があってな」
『何だ?』
「みーんな昼前なんだ」
見掛けた時間が、という事は直ぐに分かった。俺が接触したのも昼前だったからだ。だがそれに何の意味があるのだろうか。
『じゃあ取り敢えず昼前に色んな場所に散らばって…ってもあんまり離れすぎるなよ』
「分かってるよ、それとお前そろそろ抜糸出来るだろ。明日そっちにサザンカ寄越すか?」
『ああ、出来るならそうしてくれると助かる』
寝過ぎで忘れてたが抜糸をしていなかったんだ。
今日はこれで報告会はお開きとなった。通話終了をして携帯の充電をする。
『さて、風呂入るかな』
リビングへ戻るとイベが居て、英二はどうしたと聞くと薬の副作用で寝ちゃったよと言った。そうか、と返事をしてゆったりと飲み物を飲んでるアレックスらの横を通りバスルームへと向かった。
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ゆうな(プロフ) - えなさん» 私も毎晩泣いてばかりです………アッシュにとっては最高のハッピーエンドだったので私たちにはどうしようもないですよね……ゆっくり自分の中で納得のいく形で納めましょう…BFは立ち直るのにとても時間がいりますからね… (2018年12月23日 10時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
えな - あー、もう泣けます…いろいろ考えると本当にどうしようもないです…気持ちの整理がつかないです。 (2018年12月23日 2時) (レス) id: 590da95d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 彩さん» ですね!!もしかしたら最終話以降撃沈して暫く消えるかもしれないです……笑私もようやっと再開させれてホッとしておる所でございます。ありがとうございます!どうぞこれからもよろしくです! (2018年12月10日 8時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - アニメもいよいよクライマックスですね!なんだか辛すぎて観れないままでいるんですよね笑 ようやく主人公とアッシュがまた再開できて本当に良かったです!まだ狼狩りが続くんでしょうかね。これからの展開楽しみにしてます! (2018年12月9日 21時) (レス) id: 97fafabb56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org
作成日時:2018年11月26日 22時