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「心配するな。あいつが何か仕掛けて来たら…その時はその時さ」
謎めいた柄のネクタイを締めながらアッシュはそう答えた。それにしても英二のシャツのセンスも気になるものだどこのブランドのだろうか。
「今から気に病んでも仕方がない」
「出掛けるのかい？」
「言ったろ、売春しに行くって。一人で外に出るなよ」
ぽけっとしている英二を部屋に置き去りにし玄関までアッシュを見送る。
『何だ、眼鏡かけるのか？いらないだろ』
手に持っていた眼鏡を奪ってかけてみる。伊達眼鏡だ。俺は似合わないからな、変装してもサングラスに縛られる。変装向いてないんだろう。
「Aはいらないかもしれないけど俺はいるの」
『ふうん？ま、いいや。行ってらっしゃい』
「もうちょっと引き留めて欲しいもんだけどね。行ってきます」
『必要な情報があるから行くんだろ？』
「そうだけど」
そっとキスをするともう一度とせがまれちょっと長めのおかわりをしてやった。
いつもよりふわふわの頭を撫でてから肩をポンと叩いてドアが閉まるまでアッシュを見つめた。
寝室に戻ると顰め面をしながら英二が散らばった服をかき集めていた。
「全く、アッシュのやつ…」
『はは、主夫は大変だな』
「A！やめろよ主夫って言うの！」
ぷりぷりしながら怒る英二と一緒に寝室を出てリビングへと向かう。別の部屋からアイロン台とアイロンを持ってきて丁寧にシワ伸ばししているのを二人分のコーヒーを淹れながら眺める。
『ん』
「あ、ありがとう」
インスタントコーヒーは手軽に作れてすぐ飲めるから良いけども店で飲むちょっと手間のかかったやつの方が美味しくて好きだ。
「…いいの？行かせちゃって、売春？」
『ああ、いいよ。あの調子じゃ本番はやらなさそうだし』
「ほっ…」
少し顔を赤らめる英二にウブだなと笑うと仕方無いだろぉ！と叫ばれた。こんな純粋な男子がこの世に存在するとは面白いもんだ。
ジトリとこちらを睨みながら英二はコーヒーを啜った。
「じゃ、これ元に戻しといてね！」
『おう、さんきゅな』
コーヒーを飲んだにも関わらず大あくびをしながらアイロンを片付けた英二は寝室へと姿を消した。俺はそれを見届けてから携帯を開いた。
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ゆうな(プロフ) - えなさん» 私も毎晩泣いてばかりです………アッシュにとっては最高のハッピーエンドだったので私たちにはどうしようもないですよね……ゆっくり自分の中で納得のいく形で納めましょう…BFは立ち直るのにとても時間がいりますからね… (2018年12月23日 10時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
えな - あー、もう泣けます…いろいろ考えると本当にどうしようもないです…気持ちの整理がつかないです。 (2018年12月23日 2時) (レス) id: 590da95d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 彩さん» ですね！！もしかしたら最終話以降撃沈して暫く消えるかもしれないです……笑私もようやっと再開させれてホッとしておる所でございます。ありがとうございます！どうぞこれからもよろしくです！ (2018年12月10日 8時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - アニメもいよいよクライマックスですね！なんだか辛すぎて観れないままでいるんですよね笑 ようやく主人公とアッシュがまた再開できて本当に良かったです！まだ狼狩りが続くんでしょうかね。これからの展開楽しみにしてます！ (2018年12月9日 21時) (レス) id: 97fafabb56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年11月26日 22時
