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『アッ……シュ…？』
「A…」
少しずつアッシュの方へと歩み寄る。ハロウィンの夜、別れる前となんら変わりないあどけない顔で俺を見つめている。俺はその頬にそっと手を伸ばして触れた。ちゃんと、温かい。
『アッシュ…』
ぎゅっと抱き締めた。存在を確かめる様に、自分の心を安堵で満たす様に。少し痩せた様に感じるがしっかりと引き締まっている体を抱き寄せ密着する。
『…生きてる』
「うん…生きてるよ。心配かけた、ごめん」
『全くだ』
どちらともなく唇を重ねる。額をくっつけてじっと翡翠の瞳を見つめる。抱き締めていた腕を腰に回し、それからオーサーに刺されたお腹へと持っていく。アッシュは目を伏せた。
『…痛むか？』
「別に、もう大丈夫……それよりこれどうしたの？」
眉尻を下げながらそっと頬に手を伸ばし傷口に触れる。ピリッとした痛みに少し眉を寄せるとごめんと言いながら手を離した。いいよと言って微笑んで離された手をもう一度頬に戻した。
『これは俺が気抜いただけ』
「…」
『信じてないだろ、ほんとだぜ？』
「……狼狩り？」
頷くと少し顔を歪めるアッシュ。安心させる様に頭を少し乱暴に撫でてやると不満そうな声を漏らした。だが顔はそう不満そうじゃないから撫でるのは止めない。
「髪の毛切ったんだ」
『おう、似合ってるか？』
「ん。Aは何でも似合うよ」
褒めても何も出ないぞと言って撫でるのを止めた。
「マンションには戻らないのか？」
『ああ。暫くはな…そんな顔するなよ。あ、マイク等には会ってくか？』
マンホールを指差しながらそう言うと不思議そうな顔をして首を傾げた。俺はしゃがんで蓋を退かしてマイクを呼んだ。気怠げな声を出しながら梯子を登ってきたマイクは地上に顔を出し上を向いた途端固まった。
「こりゃぶったまげた！」
「こっちもぶったまげ。Aこんなとこに何日もいたのか？」
『そ。隠れるのには申し分無いだろ？』
げーと言いながら舌を出すアッシュを見て誰の感覚が正しいのか分からなくなった。
その後はマイクが駆け下りながらアッシュが生きてると叫んだお陰でどんちゃん騒ぎだ。頼むから静かにして欲しい、こちとら隠れてる身だからな。
「隠れ場所なら提供するよ」
『さんきゅな』
「また連絡する」
『うん』
名残惜しそうにこっちを見るアッシュを抱き締めてから地下へと戻った。
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ゆうな(プロフ) - えなさん» 私も毎晩泣いてばかりです………アッシュにとっては最高のハッピーエンドだったので私たちにはどうしようもないですよね……ゆっくり自分の中で納得のいく形で納めましょう…BFは立ち直るのにとても時間がいりますからね… (2018年12月23日 10時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
えな - あー、もう泣けます…いろいろ考えると本当にどうしようもないです…気持ちの整理がつかないです。 (2018年12月23日 2時) (レス) id: 590da95d14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 彩さん» ですね！！もしかしたら最終話以降撃沈して暫く消えるかもしれないです……笑私もようやっと再開させれてホッとしておる所でございます。ありがとうございます！どうぞこれからもよろしくです！ (2018年12月10日 8時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - アニメもいよいよクライマックスですね！なんだか辛すぎて観れないままでいるんですよね笑 ようやく主人公とアッシュがまた再開できて本当に良かったです！まだ狼狩りが続くんでしょうかね。これからの展開楽しみにしてます！ (2018年12月9日 21時) (レス) id: 97fafabb56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年11月26日 22時
