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完全に日は落ちて辺りは真っ暗だ。電気を付けようと立ち上がったその時、寝室の扉が開いて斜め下を向きながらアッシュが入ってきた。俺はドアを閉めるまでの一連の動作を無言で見つめた。
電気もつけずにこっちへ歩いてきたアッシュはふと顔をあげて手に持っていたコートを落とした。
「…A……」
驚いた顔でその場に立ち尽くすアッシュを俺は力強く抱き締めた。息が出来なくなるくらい、強く。アッシュは暫く突っ立っていたが恐る恐るといった感じに俺を抱き締め返した。
『…』
「…」
暫く無言で抱き合っていたがアッシュがぼそりと苦しいと呟いたためそっと離すと名残惜しそうな顔をしていてもう一度抱き締めようか迷ったが落としたコートを拾って肩を抱きながら一緒にベッドに座った。
「…無事で良かった」
『ああ。怪我は痛むか？』
「慣れたさ」
どこか無理をしている顔をするアッシュの頬っぺたを思いっきりつねると痛っと叫んで頬を押さえながら俺を睨んできた。
「何すんだよ」
『もう一回つねってやろうか。俺の前でまで無理をするのか？』
「っ…」
固く拳を握り締めて俯くアッシュを抱き寄せると静かに涙を流し始めた。頭を撫でてやると胴に腕を回して顔を埋めてきた。
『マッ クスから全部聞いたさ』
「…どう、思った…？」
『正しい選択をしたさ』
そう言うと顔を上げたので涙を拭って頬を撫でてやる。ショーターを解放してやったんだろ、と言うとまた涙を流し始めた。
「…あいつらの手に渡らない様にしてきた」
『うん』
「許せない…あいつらは……あいつらは、ショーターを…っ」
『うん…』
抱き締められる力が強くなる。俺はアッシュの腕を解き向かい合わせになるように自分の上に座らせて抱き締め背中を一定のリズムで子供をあやすように叩いた。
アッシュは俺の肩に顔を埋め抱き締め返していたが暫くするとだらんと腕が垂れ寝息が聞こえた。
そっとベッドの上に寝かせて目尻に光る涙を拭う。布団をかけて、コートは椅子の背にかけ寝室を出た。リビングに戻ると舟を漕いでいる英二をマイクが暇そうに眺めていた。
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ゆうな(プロフ) - 小鳥遊さん» わあ〜！そう言ってもらえて嬉しいです！！もっと知れ渡る様に私も精進しないとです！！ (2018年10月7日 23時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊 - もっといろんな人にこの作品の良さを知ってもらいたいですね！ (2018年10月7日 23時) (レス) id: b38db4a895 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 喜助さん» ありがとうございます〜！！更新頑張りますね！ (2018年9月29日 19時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
喜助 - 続きが気になります！内容も面白いです！ (2018年9月29日 11時) (レス) id: 462d6c0b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年9月24日 15時
