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番外編 小型になった彼女2 ページ45

*


 私は困った事に気が付いた。というか、ここに来るまでの段階で、既に気が付いていた。


「この姿だと、10メートル進むのに、歩いて5分ちょっとかかるのよ」


 そりゃあ、私は一応、戦闘においては、素早さや小柄さを武器のひとつとしている。なので、行こうと思えば、こう……ひゅひゅっと進むことはできるのだ。

 しかし、それを四六時中やるのはツラすぎる。


 そんなこんなで私は、ここ数ヶ月、天空闘技場で荒稼ぎしたお金と引き換えに、「イルミの肩」という超ラクポジションを手に入れた。

 ちなみに荒稼ぎというのは、顔と名前を変えて、イチから200階まで登って億単位で金を貯める事を繰り返すという、それはそれは素晴らしいものである。


(この、私の金のイルミへの流れよう……まるでホストに入れ込む女ね)


 こんな無愛想かつ物騒なホストが居てたまるか、と私はセルフツッコミを入れたくなった。本当に金のかかる男だ。

 ……しかしまぁ、髪の長いコイツの肩に居ると、視線も映りにくければ周りの世界とも遮断され、かつ移動が楽なのがとても良い。

 加えて、この洗練された立ち振る舞い。ほぼ揺れない、安定感がすごい。


(よく考えるとコイツ、結構良い男なのかも……)


 そこまで考えて、私はまた我に返った。

 幼馴染にときめく要素が、まさかの肩の上の乗り心地。それで良いのか、A=ベリーアー。いいや、良くない。そうだ、A=ベリーアー。初恋は将来嫁ぐ予定の、その辺の一般市民にとっておけ。

 ―――結論、イルミは嫌な男という事になった。


「あ、お前がこの前欲しがってた蝶、ここから西の森に居るらしいけど」


 寄ってやろうか、と聞かれた時には、私は思わず口走っていた。


「アンタ、いつからそんな良い男になったの!!」





*
なんだこれは。
なんだこれは。

番外編なので本当に見切り発車で何も考えずにご都合で書きなぐったのですが、想像以上に訳の分からない話になってしまいました。

力尽きたので終わります。

番外編 モブ子の物語→←番外編 小型になった彼女



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設定タグ:HUNTER×HUNTER , イルミ
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…!武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト?! (1月3日 0時) (レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……!! この気持ちでこれから先、更新頑張ります! (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き!更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……!!調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます! (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!!続き気になる……!!更新待っています!! (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめ。 | 作成日時:2021年5月22日 0時

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