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2章11話 ヤバい演者 ページ40

完全に負け犬の台詞を吐きながら、彼女は淹れたてのコーヒーをAにぶちまけ──ようとした手を素早くAに掴まれ、熱々のコーヒーが入ったカップを奪われる。


「なっ、」


「貴女、お名前は何だっけ? ターナ? それともハリャ? アリカだったかしら?」


 冷たい目をしたAに尋ねられ、ターナは、かっと顔を赤くさせる。


「なっ、ターナよ!! そんな事も覚えられないの!?」


「じゃあターナ。私がひとつ、大女優(おかあさん)がやっていた、とっておきの演技指導を貴女にやってあげるわ。さ、そこに正座して?」


 噛み付くターナの態度を無視し、笑顔で床を指さすルルリ。ターナは怪訝な顔をして反抗する。


「はぁ? するわけ……」


 Aはターナの肩を持ち、そのまま強引に地面に押し付けた。ゴツン、と鈍い音がしたので、彼女はきっと尻を強打している。Aは、光の無い目で笑っていた。


「ターナ。貴女今日、舞台の上で醜い嫉妬っていうどうでもいい私情で“(ユーカ)”を忘れて、“自分自身(ターナ)”を表に出したでしょう?」


「キャッ!! やめなさいよ!!」


 周りのスタッフや取り巻きは、Aの迫力に押されて止められずにいた。しかし、直接対峙しているターナだけは、その“ヤバさ”に気が付けないでいる。


(ま、気付けたらあんなに突っかかってないんだろうケド……)

2章12話 シビア大女優→←2章10話 戻った少女



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設定タグ:HUNTER×HUNTER , イルミ
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…!武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト?! (1月3日 0時) (レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……!! この気持ちでこれから先、更新頑張ります! (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き!更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……!!調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます! (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!!続き気になる……!!更新待っています!! (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめ。 | 作成日時:2021年5月22日 0時

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