2章7話 金とコネと実力 ページ36
｢凄いよな、彼女。アレでまだ15歳だとよ……親の七光りとか何とか言われてるけど、アレ見るとそうじゃねえってのが分かるよな……｣
｢……あぁ、ウン。そうだね♤｣
｢ターナちゃん、良いなぁ……俺もAちゃんにほっぺ叩かれてあんな目で蔑まれたいぜ……｣
ヒソカは思った。お前の趣味は知らねーよ変態、と。
将来様々な敵意や殺意に興奮し、少年誌で白昼堂々変態を晒している人間の言えたことでは無かった。
そもそも、人間かどうかも危ういレベルだった。
｢あぁ、貴女確か、私が主役獲ったのは“親のコネ”って言ってたかしら？ 残念だったわね、大金積んでも私の家の方が大きいせいで主役貰えなくて。さぞ悔しかったでしょう？ 私は良い気分だわ｣
主役を取りたくて金を積んだターナとやらの親、それを金と権力でブロックしたAの親。
きっとそんな構図だ。演劇界の闇と彼女の実力を程々に感じたところで、舞台の方は最終確認へと移動する。
Aが颯爽と出ていった楽屋の中で、残された女達がキーキーと喚いた。
｢ホントありえない！！ あのクソ女！｣
｢ほんとに大恥かかせてやろうよ！！｣
｢てか絶対ターナちゃんの方が演技上手くない？｣
｢ホントにそれ！！｣
―――どうしてこうも、この甲高い声は頭に響くのだろう。
ヒソカは、さっさと楽屋を抜け、飽きてきたスタッフのフリもやめ、今度は観客席に紛れ込む。
それは紛れもない無賃観劇であったのだが、気が付き咎める者は、誰ひとりとして居なかった。
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…！武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト？！ (1月3日 0時) (
レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……！！ この気持ちでこれから先、更新頑張ります！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き！更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……！！調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!！続き気になる……！！更新待っています！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ。 | 作成日時：2021年5月22日 0時
