1章13話 不気味な姿 ページ14
｢あぁ、ごめん。地雷だったね｣
｢ごめんって思ってないでしょう？｣
｢まぁね。オレの考えって普通にお前の両親寄りだし｣
｢知ってるわ。それより早く先に進みましょ。何時間かかるか分からないし｣
私に女優になって欲しい大女優の母と、私にマフィアの家業を継いで欲しい、マフィアのボスの父。私はそんな両親の束縛から逃れるため、こうして変装して旅を続けている。
母を芸能界から失脚させ、父の“ファミリー”を壊滅させる──この2つの目標を達成した時、私は“普通の女の子”になって、自由な未来を手に入れるのだ。
今の豪邸を手放して、庶民が住むような小さな家に住む。そして小さな食卓を囲んで、両親に言うのだ。“これで私達、普通の幸せな家族ね”と。
“貴女は普通の女の子じゃないの。天性の才能を持ってる。将来は絶対、大女優になるのよ”
“お前は生まれつきのマフィアだよ。その賢さと強さは、じきに俺のファミリーを継ぐに相応しい”
──こんな言葉は些細な事に感じるようなお小言ばかり言ってきた彼らには、最高の皮肉になるだろう。私は私として、自由に、したいように生きていきたい。
今回は自分の立場をより強いものにし、マフィアを潰すという事に、絶対に役に立つから、という理由でライセンスを取りに来たのだ。
まぁ、そんな考えだから勿論イルミとは思考が全くと言っていいほど合わないし、
“お前がそう思うのは勝手だけど、キルアには悪影響を及ぼしそうだから近寄るな”
なんて、言われるくらいなんだけど。
｢あ、そうだ。キルには近寄るなよ。あとキルの前で俺の名前呼ばないで｣
｢ハイハイ｣
私としては、その不気味な姿で私の近くに存在するのをやめて欲しい。
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…！武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト？！ (1月3日 0時) (
レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……！！ この気持ちでこれから先、更新頑張ります！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き！更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……！！調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます！ (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!！続き気になる……！！更新待っています！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ。 | 作成日時：2021年5月22日 0時
