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1章4話 眠気と猫目 ページ5

イマイチ眠気が抜けない。1次試験は試験官にひたすらついて行く事が課題であるようで、先程からずっと、やる事はただ走るだけ。

 課題を出されれば退屈感と眠気も吹き飛ぶかと思ったが、これではますます眠くなってしまう。

 ここで無駄に疲労を貯めるような真似をしても、後々絶対に眠気が増してしまう可能性が高いのも問題だ。

 そんな感じで、私は試験官のすぐ後ろ、先頭集団に混じってダラダラと走っている。

 そろそろ本気で寝そうになっている辺りで、先程軽率に寝てしまった事をようやく後悔し始めた。自分が眠気を大いに引き摺るタイプである事を、もう少し考慮すべきだったのだ。


「お姉さん、すごく眠そうだけど大丈夫?」


 実年齢からすると10歳くらいは年下と思わしき相手にも、こうして心配される始末。

 私は眼鏡を外し、自分の目元を何度か叩いて眠気を払った。

 眼鏡をかけ直すとやはり眠かったが、度の入っていないレンズ越しに、声をかけてくれた少年の姿を確認する。


「大丈夫ですよ〜。先程から、どうも眠気が抜けなくて……」


 黒髪黒目のツンツン頭で、いかにもいい子です、という顔の少年。

 そして、白髪青目のふわふわ頭……。


(待って。確か、この特徴的な可愛い猫目は……)


 数年前に会ったきりなので見た目は少し成長しているが、私の仲良しの(と私は思っている)幼馴染の弟──キルアに間違いない。

 私は思わず、素で、


“あら!! キルアじゃないの!!”


 ――――と、近所のオバサンよろしく声を上げそうになった。しかし、すんでのところで踏み留まる。

1章5話 出会いと本性→←1章3話 少女は無耐性



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設定タグ:HUNTER×HUNTER , イルミ
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…!武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト?! (1月3日 0時) (レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……!! この気持ちでこれから先、更新頑張ります! (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き!更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……!!調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます! (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!!続き気になる……!!更新待っています!! (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめ。 | 作成日時:2021年5月22日 0時

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