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1章2話 少女の思考 ページ3

いくらこの男が無能だとしても、せめて私の暇を潰せるくらいには、有意義な存在であればありがたい──。まぁ、大体そんな感じの緩い思惑を持って、私は彼に対応する。


「ん〜、じゃあオジサン、16番って随分若い番号みたいですけど……会場(ココ)に来るまでの道のりって、毎年変わらないんですか?」


「……いや、勿論年によって、会場とキーワードは違うさ。でも、ナビゲーターにさえ会えれば会場までは余裕さ」


「へ〜、知らなかったです……あ、そうだオジサン、暇つぶしに、7文字しり取りでもしませんか?」


 思ったよりも質疑応答が面白くなかったので、私は強引に会話を切り上げ、別の暇つぶしを提案した。すると彼は、困惑したように笑う。


「な、7文字しり……? ははっ、いや、遠慮しておくよ! ……そうだ! お近付きの印に、このジュースをやろう。美味しいから是非飲んでくれ!」


「わぁ、ありがとうございます」


 手渡された缶のジュースを受け取り、プルタブを軽く押し上げる。プシュ、という軽快な音と共に香る柑橘類の匂いは、一見は本当にただのジュースだ。

しかし、この男の胡散臭さ、そして、ちろりと舌で触ってみて分かる、異物の感覚。何か薬が入っている事は、一目瞭然なわけで。

1章3話 少女は無耐性→←1章 1話 茶色の少女



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設定タグ:HUNTER×HUNTER , イルミ
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わっし - イルミとの絡みも過去編?も凄い好きです…!武器を自由に操れる…武器の威力も操れる…ってコト?! (1月3日 0時) (レス) @page43 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - Asaちゃんさん» コメントありがとうございます。イルミとの関係性は自分でも気に入っている部分なので、そこを肯定して頂けて、すごく嬉しく思います……!! この気持ちでこれから先、更新頑張ります! (2021年5月29日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
Asaちゃん(プロフ) - やばい、イルミとの絡み方がすごく好き!更新楽しみにしています^ - ^ (2021年5月28日 7時) (レス) id: 245967808e (このIDを非表示/違反報告)
あめ。(プロフ) - ダチュラさん» そう言って頂けてとても嬉しいです……!!調子に乗って、連日更新してしまいました笑。閲覧、暖かいコメント、ありがとうございます! (2021年5月28日 1時) (レス) id: d0d59a8df2 (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です!!続き気になる……!!更新待っています!! (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめ。 | 作成日時:2021年5月22日 0時

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