暗殺者執事の諦め ページ6
恐るべし試しの門とイルミの身体能力。
Aはすっかり思考回路が麻痺して座りこみ試しの門に背を預けた。
「どうしたの？」
『あのですね…いえ、もう何でもないです…』
「ああ、手が痛いのか。 ちょっと触るけど叫んだりしないでよ」
言うが早くイルミはAの手を下から掬う様にそっと取り微量なオーラを送る。
オーラを分けて怪我を手っ取り早く治療したのだ。
完全にとはいかないが痛みが驚く程早く引き、驚き目を見開くA。
『え！？あれっ！？ 痛みが引きましたよ！？』
「叫ばないでって言ったのに…丁度いいや、そのまま試しの門背もたれにして座ってて」
イルミは立ち上がり試しの門にひとりで両手を掛け押した。
扉はダンボールだったんじゃないかという勢いでパカッと開く。
そのせいで背もたれを失ったAは遂にククルーマウンテンに背中から入ってしまった。
見えるは暗雲立ち込める雲。
そしてイルミを下から眺め、自分もこんな超人的な人間になるのかと不安になった。
「A、急に動かないでね。 ミケがAの匂いと姿形を記憶してるから」
『…ミケ？』
地面に仰向けで横になったままのA。
頭の方にミケが来ていた事に気が付いていなかった。
首を伸ばす様に敷地内を見てみると巨大過ぎる犬が居た。
ボルゾイに似た尋常じゃない大き過ぎる犬。
『凄く大きく見えますが…私、頭打ちましたっけ…』
「ミケは大きい方かな。 手懐けるとか考えない方がいい、家族の命令しか聞かないからね」
『…でしょうね…犬大好きな私が言うのも何ですが…この子には恐怖しか感じないです」
「そう躾けたから」
今迄にない侵入方法で敷地内に入ってきたAを凝視するミケ。
扉が開いた時、Aは背中でだが試しの門を開けたという事になるので攻撃はされなかった。
「さ、もういい加減屋敷に行くよ」
『あ…はい…』
もう後戻りは出来ない。
出来たとしても母親の病気を治すまでここで働き、生きていくと決めたのだ。
温かな瞳で愛をくれる母親に合わせる顔は無くなるが、これしか方法はない。
『イルミさん…契約について最後の確認させて下さい』
「何？」
『私が死んだら…本当に死亡掛け金５億は母に支払ってくれるんですよね？』
「契約書通り。 ゾルディックは暗殺家業だけど詐欺はしない」
『そうですか…宜しくお願いします』
ミケを見ながらも
Aは遠い目をしていた。
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ゆーじ - 藤原 黎明さん» ありがとー!!前誰かに言ったカモだけど「人生辛い」感じのものばかりだし夢主ちゃん生存確率低いからピンポイントな方にしか興味持って貰えないから。投稿する新作を下書きしてたら４０話位で設定似たの見つけてデリート。作り直して時間掛かっちゃって本当にゴメンね!! (2018年11月3日 11時) (
レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - ゆーじさん» いえいえ、ものすんごい、ものすんごい楽しみにしてます！！ゆーじさんの書くものなら絶対面白いので(*^^*)最前線で……！？嬉しすぎます！私もじゃあ前言撤回で、最前線の最前列で応援してますー！！！！！ (2018年11月3日 1時) (レス) id: 012304d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - 藤原 黎明さん» 黎明様リクをやっと…やっと投稿出来る日は近いです!!あまり甘くは…無いカモ、ゴメンだよー!!数ページ、いや、数行カモだけど見にきてくれると嬉しいよ！１１月の第二週か第三週に投稿します！応援ありがとー!!自分も黎明様応援してるよ!!陰じゃなくって最前線で!! (2018年11月2日 23時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - わー！！新作来ますか！？めっちゃ楽しみです！！そして嬉しいです！！ありがとうございます！！これからもお身体大事に頑張ってくださいね。陰ながら応援しております！ (2018年11月1日 23時) (レス) id: 012304d7b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - やると決めたのでちゃんと新作書きあげますよー！数少ないリクエストにお応えできる質（甘さ）ではないかと思うけれど、頑張る、自分に出来る事はそれだけだから（笑！新作楽しみにしていてくれてありがとうね！寝るの大事！お休みだよー（笑！ (2018年10月30日 3時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2018年6月30日 9時
