お酒にまつわるはなし ページ15
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「もうお酒飲まない!!!!!」
事の発端は、今から約十数時間ほど前のこと。
前々から予定してあったことだったが、常々お世話になっている常連さんや、マグナさんの友人、そして私の友人を招いたミニパーチーなるものを開こうとしていた。
と言っても私の友人はゴンたちだけだが。
当初、私の招待客の少なさを、私が遠慮しているからだと勘違いしたマグナさんはその優しい笑みで、
「もっといっぱい呼んでもいいんだよ?」
と言ってくれたが、流石に私の中年男性の頭頂部のようなコミュ力と人見知りが化学反応を起こしてエクスプロージョン&エクストリーム化し、結果友人が4人という快挙に至った。とは言えない。
「芸術は爆発なんです」
「うーんとりあえず病院行く?」
目が笑ってなかった。
そんなこんなでパーチー当日。
賑やかな店内にはオサレなジャズバンドが控え、テーブルには美味しそうな料理が。
いつも思うのだが、こういうパーチーの食べ物に必ずキャビアが出るのは何故だ。見た目だけならあれはただの正露丸にしか見えない。もしくはハムスターの糞だ。
周りの招待客たちもいつもよりフォーマルで洗練されたように見える。
いつもはバーテン服を着た私だが、今日は少しだけおめかししてみた。まあ、せいぜい服をワンピースにして化粧したぐらいだったが。
すると視界の端に見覚えのあるツンツン頭。
「おーい!ゴン!」
ゴンは振り返ってこちらを見た。だが不思議そうに首を傾げた後また前を向いてしまった。
おかしい。今確実に目があった筈だ。
無視か?!
怒りとかなしさとせつなさとでいっぱいになった私はゴンの方を力強くつかんで
「なんで無視すんの!?」
「えっ!・・・・・もしかしてあのA?」
「君たちしか友達がいないのは私ですが?」
するとレオリオは、やっと合点がいったかのようにうなずいて
「お前、一瞬誰かと思ったぜ!馬子にも衣装って感じだな」
「ころす」
「A、似合ってる」
「ありがとうクラピカ。グラサンマダオの馬面とは違って君は本当に素晴らしいよ」
「おい!」
「あ゛ぁ?」
「いや、ナンでもアリマセン」
「それはそうと、キルアくんさっきからずっと黙ったままだね〜。どしたの〜」
ちょっと、いやかなりうざめに聞くと、キルアはこちらを一瞥して
「ババアに見えるぜ」
「ショタから言われたらぐうの音も出ねえ」
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ルイ - リク失礼します、ゴンの受験応援メッセージ的なものが欲しいです、お願いします (2018年1月9日 14時) (レス) id: 26c2f66c06 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - みんくるさん» ピトーは女設定で主人公は人間でお願いします (2017年7月8日 8時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» ネフェルピトーの性別についてはどう解釈しておられますか??加えて主人公はどんな子がよろしいですか?ほかにもなにかご要望ありましたら、教えてくださーい!(^◇^) (2017年7月4日 17時) (レス) id: e14791fad0 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - リクでネフェルピトーに溺愛されたいです (2017年6月30日 16時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - ノリコさん» ありがとうございます〜返信が遅れて申し訳ありません。今週中にあげます! (2017年3月29日 1時) (レス) id: 16f7f3249f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんくる | 作者ホームページ:http://nanos.jp/connector/
作成日時:2014年8月8日 0時