フェイタン２ ページ38
私以外にもフェイタンに会いに来た人がいたなんて！驚きだ。
「謝った？」
「謝る？」
「そーだよ、悪い事したらちゃんとごめんねって謝らなきゃ！
それで許してもらいなよ」
「謝たら、また会える....?」
「大丈夫だよ！私からのアドバイス！
ちゃんと謝ればきっとまた会いに来てくれるって！」
「だたら、悪かた....ね」
「･････････ん？」
いや、今じゃなくてね。その子に謝らなきゃだから。
私に言ってもしょうがないでしょ。
「前に怪我させて、悪かた....」
「え〜っと〜？」
「また、会いに来てくれるか？」
「･････････わたし？！」
「そう、ね」
「え、あの、え。
どういうこと、フェイタンが怪我させたのは私で、その人に謝って....」
「Aが、好きね。
また来てくれるか？」
「えぇぇええぇえぇ？！」
「ワタシ、Aとは違うね。
夜になれば今より狂暴で、手が着けられなくなる....
それでも、Aのこと、」
「え、ちょっと待って！
フェイタンって私のことが、そのっ、好きってこと？」
どういうことなの？
だって私はフェイタンを殺そうとして来た刺客で、全然好きになる要素なんて無い....と思うけど。
「右手、痛むか？」
クンッ
「ちょっ！何を？」
「薬の匂いするね....」
「まあ、ぬったし」
「縫た?!そんなに深かたか？」
「いや、縫合のほうじゃなくて、薬を塗ったの。
割と平気だったよ、今はもうふさがり始めたし」
「そう、か....」
「えと......見る？」
スルスルと包帯をはずすと、傷口に顔を近付けてガン見する。
なんか恥ずかしい....
ペロッ
「�瑤い�っ?!」
「痛いか？」
「いや、大丈夫！けどっ！舐めた?!」
「舐めた....」
なんで？！狼だから？！治ったりするの？
ってかくすぐったい。
「いや、もう平気、ありがと
また来るね！」
「･･････クン」
うわーーーー！いま鳴いた？！鳴いたよね？！
イヌ科の声だったよね！？
かわい...じゃないよ！
依頼どうしよう！
断らなきゃ？！
でももう討伐なんて....!
(フェイタン？)
(A！来てくれたか？！)
((やっぱり懐かれたぁ!!めっちゃ尻尾振ってるぅぅ!!))
企画第１段ヨモギだんご様のリクエスト
で狼男なフェイタンでした。
next 天使なヒロイン×クラピカです
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作者名：安田 | 作成日時：2013年3月26日 23時
